温泉大辞典
− 温泉のPH値 −
成分・泉質について
温泉のPH値
美肌のために、温泉のpH値チェック!
美肌を実現させてくれるのは、泉質だけではありません。実は、温泉のpH値(アルカリ性・中性・酸性)は、自分に必要な美肌要素をもつ温泉かどうかが分かる、重要なチェック項目なんです!温泉で掲げられている「温泉分析表」にも書かれていますので、ぜひ見てみてください。pH値は、pH7の中性を基準として、高いとアルカリ性、低いと酸性であることを表します。
アルカリ性の温泉には、石鹸のようなクレンジングの作用があります。肌の汚れや角質を落としてスベスベにしてくれます。日本三大美肌の湯の一つである嬉野温泉(佐賀)は、アルカリ性の温泉です。その他に、斐乃上温泉(島根)はアルカリ性単純温泉、喜連川温泉(栃木)はナトリウム塩化物泉です。
中性〜弱酸性の温泉は、肌のpH値に近く、刺激の少ない、肌にやさしい温泉です。弱酸性の温泉の例としては、渋温泉(長野)が挙げられます。
酸性の温泉には、収れん作用があり、お肌を引き締めてくれます。ただし強酸性泉については、刺激の強さから肌の弱い人などは注意が必要です。代表的な酸性の温泉として、草津温泉(群馬)が挙げられます。
和銅6(713)年偏纂の『肥前風土記』に「東の辺りに湯の泉ありて能く人の病を癒す」と書かれた伝統の湯処。江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え、今も九州北部随一の温泉地だ。
老舗の和風旅館が多く、湯治場の風情が残る渋温泉。名物は宿泊者なら無料で楽しめる湯巡りで、9つある共同湯のすべてに入ると苦(9)を流して厄除けになるといわれている。
自噴泉としては日本一の湧出量で毎分3万2300リットル。源泉掛け流しの天然温泉は強力な殺菌力を持ち、地元の人々は小さいころから、その湯で傷を治してきたともいう。
神話の霊峰船通山山麓に湧く。古くから薬効高い冷泉として知られ、周囲の山々は新緑や紅葉が美しく、夏は避暑地としても快適。船通山の登山が人気。
開湯は昭和56年と新しい湯だが、温泉国・日本でも珍しい、硫黄・塩分・鉄分を含んだ良泉。日本三大美肌の湯にも認定されている。
温泉は、温泉法第二条によって定められた自然からわき出るお湯またはガス・・・[続きはこちら]