温泉大辞典
- ラジウム温泉って? -
成分・泉質について
ラジウム温泉って?
ラジウム温泉って何?
ラジウム温泉とは、ラドン元素とトロン元素を一定量以上含む温泉です。温泉水が地表に湧き出てくる途中で、放射性のウランやトリウムを多く含む岩石を通過することで、これらの物質に由来するラジウムやラドンを溶かしこんで湧出します。
ラドンやトロンは、イオン化作用(生体活性作用)が強い物質です。体内に取り込まれることで、血液や細胞に作用して新陳代謝を促進させたり、神経痛などの病気に対しても効果を発揮するといわれています。また、飲泉として、痛風、糖尿病、リュウマチ、神経痛、婦人病、高血圧などに効果があるといわれます。
日本の有名なラジウム温泉地としては、二股らぢうむ温泉(北海道)、玉川温泉(秋田県)、杉村温泉の薬師乃湯(新潟県)、増富ラジウム温泉(山梨県)、有馬温泉(兵庫県)、三朝温泉(鳥取県)、二丈温泉きららの湯(福岡県)などが挙げられます。
明治期から湯治客に親しまれてきた一軒宿の温泉。便利とはいえない場所ながら、秘湯ムードと効能の高さで根強い人気を誇る。天然記念物の石灰華ドームも見もの。
Ph1.05の強酸性のお湯で、単一の湧出口から湧き出る温泉としては、日本一の湧出量がある。源泉の付近には火山活動を見ながら歩ける玉川自然研究路が整備されている。
杉村温泉の中心部にある、日本屈指のラジウムの含有量を誇る共同浴場。婦人病に効果があることから子宝の湯としても知られている。アウトドアに親しむ人に人気が高い。
秩父多摩甲斐国立公園の特別指定地にある、ラジウム含量が日本有数ともいわれる温泉地。武田信玄が金山発掘の際に発見したといわれ、古くから病気治療など長期滞在の湯治客でにぎわう。
遠く神代にさかのぼるいわれをもち「天下一の霊泉」として名高い湯処。奈良時代に行基が温泉による病気治癒を始め、鎌倉時代には禅僧仁西が現代に引き継がれる12の坊をつくった。
源義朝の家来が白狼に導かれて発見したと伝わる。三朝の名は、三晩泊まって三回朝を迎えると、どんな難病も治るというところから。ラドンを多量に含む湯は肌ざわりがよく効能の良さで知られる。
岩と木の2タイプの浴場で楽しめる湯は、全国屈指のラドンを含む天然温泉。健康流水浴プールとあわせて高い健康促進効果が期待できる。食事処と物産品販売所がある。
ラドン温泉は、ラジウム温泉の一種です。地中深くにあるラジウムが水分に溶けて地表に湧出・・・[続きはこちら]