温泉大辞典
− 酸性泉って何? −
成分・泉質について
酸性泉って何?
酸性泉って何?
酸性度の高い泉質です。酸性泉の多くは硫黄以外に硫酸、塩酸、ホウ酸、明礬(みょうばん)、緑礬(りょくばん)などの成分を多く含み、殺菌力、抗菌力に優れているため、皮膚病に効果があるとされています。
ただし、刺激の強い泉質ですので、体の弱い方、年配の人には適しません。また、皮膚の弱い人は医師との相談の上、注意して入浴する必要があるでしょう。また、酸性泉に関しては、入浴すると肌にしみたり、湯ただれを起こす可能性があるため、浴後にシャワー等で洗い流し十分に拭く必要があります。
日本では、全国の温泉地の割合からいえば非常に珍しい泉質です。例えば、福島県のあだら高原岳温泉は単純酸性泉で、江戸時代の温泉番付「諸国温泉功能番付」では前頭二枚目、「瘡毒に吉」とあります。
温泉地
高村光太郎の『智恵子抄』で有名な安達太良山の麓にある温泉郷。全国的にも珍しい天然の酸性泉の泉質で、約8km離れた鉄山南麓に湧いている温泉が各温泉宿に引湯されている。
ラジウム温泉とは、ラドン元素とトロン元素を一定量以上含む温泉です。温泉水が地表に・・・[続きはこちら]