温泉大辞典
− 二酸化炭素泉って何? −
成分・泉質について
二酸化炭素泉って何?
二酸化炭素泉って何?
二酸化炭素泉は日本では温泉全体の0.6%しか存在しない、非常に少ない泉質です。炭酸飲料を温めると気が抜けてしまうのと同じで、二酸化炭素泉も高温だと成分が気化してしまうため、ぬるめのお湯が多いのが特徴です。
療養泉の中でも、二酸化炭素泉は末梢神経を拡張し循環を改善する作用が特に強い泉質です。また、二酸化炭素泉は飲むことによって、胃酸・胃液の分泌が促進され、吸収を助けることや、胃表面の血流が増加することが確かめられており、食欲増進の効果があるとされています。二酸化炭素泉については、ヨーロッパでは100年以上の医学的な研究の歴史があります。
日本の有名な二酸化炭素泉として、有馬温泉(兵庫)の外湯「銀泉」が挙げられます。有馬温泉というと金泉と呼ばれる赤茶の色の鉄泉が有名ですが、銀泉は無色透明の二酸化炭素泉・ラドン泉です。
温泉地
有馬の炭酸泉、ラジウム泉だけを利用する「銀泉」専用の共同浴場。落ち着いた和風のたたずまいで、大浴場は秀吉が入ったといわれる岩風呂をイメージ。ちょっとした休憩コーナーもある。
炭酸水素塩泉は「美肌の湯」「清涼の湯」と呼ばれることもある泉質です。炭酸水素塩泉は・・・[続きはこちら]