名湯と石段街で、湯旅の時を紡ぐ
1400年以上も前に温泉が湧き出したといわれる名湯、伊香保温泉。赤茶色の“黄金(こがね)の湯”が広く知られているが、平成になって新たに“白銀(しろがね)の湯”も開発された。伊香保ではこれらの名湯をゆったり味わうとともに、名物・石段街の散策や竹久夢二記念館巡りなどで、のんびり時を紡ぎたい。
“自噴湧出量日本一”高原の湯の街を楽しむ
「泉質主義」を掲げる草津温泉は、何といっても豊富な湯量が自慢。毎分4,400リットルもの湯が湧く湯畑はじめ、草津全体では毎分3万2,000リットル(ドラム缶約23万本分)と日本一を誇る。また湯の街散策のスポットも目白押し。湯畑や美術館、露天風呂、土産物店など、どこに行こうか迷うほど多彩だ。
文人墨客も愛した四万の病を癒す霊湯
四万川の上流から下流に向かって日向見、ゆずりは、新湯、山口、温泉口の5湯が湧いており、これを総称して四万温泉と呼んでいる。歴史は古く、蝦夷征伐に出た坂上田村麻呂が入浴したとか、源頼光の家臣・日向守碓氷貞光の夢に童子が現れて「四万の病脳を癒す霊泉」を授かったともいわれている。
美しい山岳風景が湯煙にかすむ“日本のチロル
急流が岩を咬み、清冽な水がほとばしる利根川の渓谷に沿って大型のホテル・旅館が並ぶ水上温泉郷。北には日本百名山の一つ、標高1,977mの谷川岳がそびえ立ち、その惚れ惚れするような山岳風景から“日本のチロル”とも呼ばれている。水上・谷川・湯檜曽・うの瀬など8つの温泉を総称する水上温泉郷に、旧三国街道沿いの猿ヶ京温泉、片品川に面して宿が並ぶ老神温泉を加え、このエリアのとっておきの宿を紹介しよう。