棒名山の中腹に位置し、万葉の時代から人々に親しまれてきた関東屈指の温泉地。シンボルである石段街の途中には、与謝野晶子の「伊香保の街」が刻まれており、温泉情緒をいっそう盛り上げる。
浅間隠温泉郷の最奥の温泉。江戸時代、旅の行者温泉坊宥明という人が発見した湯と伝えられ、古くは「法印の湯」と呼ばれた。柔らかい湯はアトピーや肌荒れに効果があるといわれている。
国道353号沿いにある日帰り温泉。小野上温泉を引く内湯と露天風呂があり、肌がつるつるになる「美人の湯」として知られている。源泉を配合したローション「湯の華美人」も好評。
名湯と石段街で、湯旅の時を紡ぐ
1400年以上も前に温泉が湧き出したといわれる名湯、伊香保温泉。赤茶色の“黄金(こがね)の湯”が広く知られているが、平成になって新たに“白銀(しろがね)の湯”も開発された。伊香保ではこれらの名湯をゆったり味わうとともに、名物・石段街の散策や竹久夢二記念館巡りなどで、のんびり時を紡ぎたい。