利根川上流、諏訪峡や水上峡といったすばらしい渓谷美に包まれた中に湧く歴史のある温泉。群馬県有数の温泉郷だ。
赤谷湖を見下ろすように位置するいで湯。湖岸に湧き出る柔らかな湯は、上杉謙信の出陣の門出を祝ったともいわれる。豊富な湯量と素朴な自然は、長期療養にも適す、静かな環境だ。
藤原湖にそそぐ宝川のほとりにある。泉質は弱アルカリ性単純泉、無色透明、微香。総湯量は毎分1800リットル。神経痛、冷え症、関節炎、筋肉痛、消化器病などに効果がある。
美しい山岳風景が湯煙にかすむ“日本のチロル
急流が岩を咬み、清冽な水がほとばしる利根川の渓谷に沿って大型のホテル・旅館が並ぶ水上温泉郷。北には日本百名山の一つ、標高1,977mの谷川岳がそびえ立ち、その惚れ惚れするような山岳風景から“日本のチロル”とも呼ばれている。水上・谷川・湯檜曽・うの瀬など8つの温泉を総称する水上温泉郷に、旧三国街道沿いの猿ヶ京温泉、片品川に面して宿が並ぶ老神温泉を加え、このエリアのとっておきの宿を紹介しよう。