温泉大辞典
- 温泉を利用した工芸品 -
温泉地に関わる食やお土産など
温泉を利用した工芸品
温泉地の工芸品

全国の温泉地では、温泉水の熱や成分を利用した、様々な工芸品が作られています。
多量のカルシウム塩を含む二股らぢうむ温泉(北海道)は、天然のラジウムと石灰が含まれた巨大石灰華で有名な秘湯ですが、瓶や小物類にこの温泉水を吹き付けることで模様をつけた、石灰華細工が作られています。
長湯温泉(大分)は、炭酸温泉としては湧出量、温度、濃度が日本一とされており、カルシウム塩や鉄分を含んだ温泉です。この温泉成分を素焼きの焼き物に付着させることで、味わいのある壺を作ります。作られた壺は「マグマのゆらぎ」と呼ばれています。
群馬県の草津温泉では、温泉華や温泉水をガラスに混ぜた「温泉ガラス」が作られています。温泉成分の影響で、ガラスは乳白色がかったブルーの色を帯びます。
明治期から湯治客に親しまれてきた一軒宿の温泉。便利とはいえない場所ながら、秘湯ムードと効能の高さで根強い人気を誇る。天然記念物の石灰華ドームも見もの。
濃度、温度、湧出量が総合的に日本一といわれる炭酸温泉が湧く。長い歴史をもつ湯治場で、与謝野鉄幹、晶子夫妻や野口雨情らが訪れている。名物は芹川脇にある「ガニ湯」。
自噴泉としては日本一の湧出量で毎分3万2300リットル。源泉掛け流しの天然温泉は強力な殺菌力を持ち、地元の人々は小さいころから、その湯で傷を治してきたともいう。
温泉水を飲むことによる療養法を飲泉といいます。温泉に含まれる成分が・・・[続きはこちら]