温泉大辞典
− 温泉を利用した食品 −
温泉地に関わる食やお土産など
温泉を利用した食品
温泉を使った名物の食べ物
温泉地で名物とされる食べ物は、温泉卵や温泉饅頭だけではありません。温泉を利用して、様々な食べ物、飲み物が作られています。
磯部温泉(群馬)など、二酸化炭素泉が湧出する温泉地では、二酸化炭素泉を利用して焼き上げる「温泉煎餅」が名物となっています。焼きあがる際に温泉成分の炭酸ガスが外に出ていくため、ふんわりとした柔らかい焼き上がりになるのが特徴です。
温泉水を利用しておかゆや雑炊を作る旅館もありますが、その中でも、下島温泉(岐阜)では、温泉水を使ったおかゆ「鉱泉粥」が名産品として売られています。
そのほか、四万温泉(群馬)の温泉納豆、嬉野温泉(佐賀)の温泉豆腐、瀬戸瀬温泉(北海道)の温泉ビール、人吉温泉(熊本)の温泉焼酎などがあり、それぞれがご当地の名物となっています。
温泉マークの発祥の地としても知られる磯部温泉。妙義山を借景として碓氷川沿いに温泉宿が並び、温泉街の情緒も楽しめる。
泉質の異なる泉源がいくつかあるが、なかでも有名なのはサイダー泉と呼ばれ親しまれる炭酸泉。周辺は渓流釣りのスポットとして知られており、静かに流れる小坂川に人気が集中。
平安時代の開湯といわれる四万温泉は、上信越高原国立公園内に位置する温泉地。四万川上流の渓流に沿い、湯煙情緒あふれる温泉街。飲用すれば胃腸に効くといわれ、随所に飲泉所がある。
和銅6(713)年偏纂の『肥前風土記』に「東の辺りに湯の泉ありて能く人の病を癒す」と書かれた伝統の湯処。江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え、今も九州北部随一の温泉地だ。
鎌倉時代以来の伝統を明治維新まで保った相良氏の城下町、人吉。落ち着いた町並は「九州の小京都」と称される。明応元(1492)年に領主相良為続が入湯した記録がある。
温泉水で炊いた温泉粥と温泉ごはんで体の中からデトックス。
温泉に含まれている様々な成分は、わき出た後の急激な温度の低下や減圧、空気に触れる・・・[続きはこちら]