温泉大辞典
− 温泉華・湯の華 −
温泉地に関わる食やお土産など
温泉華・湯の華
湯の華って何?
温泉に含まれている様々な成分は、湧き出た後の急激な温度の低下や減圧、空気に触れることなどによる炭酸ガスの逸出や酸化、pH値の変化などによって温泉華(温泉沈殿物)をつくることがあります。これが、俗に湯の華と呼ばれるものです、
温泉成分の違いによって、硫黄華、石灰華、珪華、鉄華(褐鉄華)、硫酸塩華などがあります。
温泉地の土産物の一つに「湯の花」などの名前で販売されている入浴剤は、温泉華を使って作られた家庭用の天然入浴剤です。商品化された温泉華の入浴剤は大きく2種類に分けられます。1つは、硫黄などを多く含む温泉成分を沈殿させ、それを乾燥させて粉末にしたものです。もう1つは、太古の温泉が沈殿してできた石灰華の塊などを粉末にして、焼いたりするなどの加工をして生成したものです。
また、別府温泉(大分)の血の池地獄や、玉川温泉(秋田)などでは、温泉華で軟膏を作り、皮膚病などのための民間療法薬として販売しています。
伊予国風土記に「速見の湯」と記されるが、本格的な温泉地となったのは江戸時代以降のこと。明治、大正、昭和と温泉街が拡大され、別府八湯の中心となった。
Ph1.05の強酸性のお湯で、単一の湧出口から湧き出る温泉としては、日本一の湧出量がある。源泉の付近には火山活動を見ながら歩ける玉川自然研究路が整備されている。
全国の温泉地では、温泉水の熱や成分を利用した、様々な・・・[続きはこちら]