利根川上流に位置し、JR上越線水上駅からほど近い水上温泉をはじめ、うのせ・谷川・湯檜曽・向山、大露天風呂で名をはせる宝川・上の原・湯の小屋と、利根川源流域に点在する温泉地で成り立つ。
昭和33(1958)年にダム建設の際に生まれた赤谷湖を見下ろすように、三国街道沿いに位置するいで湯。湖岸に湧き出るやわらかな湯は、上杉謙信の出陣の門出を祝ったともいわれる。豊富な湯量と素朴な自然は、長期療養にも適している静かな環境の温泉地。
藤原湖にそそぐ宝川のほとりにある。泉質は弱アルカリ性単純泉、無色透明、微香。総湯量は毎分1800リットル。神経痛、冷え症、関節炎、筋肉痛、消化器病などに効果がある。
美しい山岳風景が湯煙にかすむ“日本のチロル
急流が岩を咬み、清冽な水がほとばしる利根川の渓谷に沿って大型のホテル・旅館が並ぶ水上温泉郷。北には日本百名山の一つ、標高1,977mの谷川岳がそびえ立ち、その惚れ惚れするような山岳風景から“日本のチロル”とも呼ばれている。水上・谷川・湯檜曽・うの瀬など8つの温泉を総称する水上温泉郷に、旧三国街道沿いの猿ヶ京温泉、片品川に面して宿が並ぶ老神温泉を加え、このエリアのとっておきの宿を紹介しよう。