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ちょいズラし穴場温泉

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有名温泉地に行きたいけど、観光客で大混雑なのは避けたい。でもご安心ください。その有名温泉地からちょっとズラせば、まだ世界の人にはバレていない素晴らしい温泉地があるんです。ゆっくりしっぽり楽しみたい人向けの穴場温泉地5選をご紹介。

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温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト ISHII HIROKO 石井 宏子

「温泉は地球がくれた“天然のビューティツール”」という独自の視点で「温泉ビューティ」を唱えて活動。年間200日ほど国内外の温泉を旅して、雑誌やウェブメディアで旅コラムを執筆する。

PROFILE. 02 photo
航空・旅行アナリスト TORIUMI KOUTAROU 鳥海 高太朗

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、自らも国内外を巡りながら体験談を中心に雑誌などで執筆するほか、テレビ番組やラジオにも出演。YouTube「鳥ちゃんねる」を配信中。

【湯河原温泉】熱海からわずか1駅の穴場

鳥海:わかりやすいところでいうと、湯河原温泉は良いんじゃないでしょうか。ちょいズラし温泉に行くメリットって、そんなに混雑していない中でゆっくり温泉を楽しめることだと思うんですよ。熱海と湯河原って電車で1駅しか離れていないのに、隣の熱海駅はおしゃれなカフェなどが増えて、海外の人や若い世代で常に賑わっている。一方、湯河原駅はまだそこまでインバウンドの風を受けていないんです。だけど、湯河原の温泉は非常に歴史があるし、老舗の良い旅館もある。こぢんまりとした温泉街をゆっくり歩いて、純粋に温泉を楽しみたいのであれば、僕は湯河原をおすすめします。

石井:おっしゃる通り湯河原はひっそりと静かな温泉地というイメージですが、一方で再開発が進められているところも。2021年に『万葉公園』がリニューアルして、公園内に『湯河原惣湯 Books & Retreat』というスタイリッシュな施設がオープンしました。入り口にある『玄関テラス』にはカフェやコワーキングスペース、奥に進んだ場所にある『惣湯テラス』は日帰り温泉施設になっていて、木々と川音に包まれながら源泉かけ流しの温泉を楽しめます。個人的には、整備されてきれいになった万葉公園の遊歩道が好き。野趣あふれる湯河原の自然を感じて、歩くだけでもリフレッシュできます。

湯河原温泉神奈川県

列車で東京から約1時間で行けて、箱根や熱海からもほど近い温泉地。日帰り入浴できる温泉施設が豊富で、夏目漱石や芥川龍之介などをはじめ数多くの文人に愛されたことでも有名。

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【みなかみ18湯】キラリと光る宿と湯が点在

石井:群馬といえば草津温泉や伊香保温泉が有名ですが、私は水上温泉郷を推したいです。

鳥海:水上温泉は、新幹線に乗ると都心から上毛高原(じょうもうこうげん)駅まで約1時間で行けて、上毛高原駅からは車で15分ほどの場所なので、実は都内からのアクセスがいいんですよね。本格的なコワーキングスペースやサウナ施設もできて、盛り上がりを見せつつある印象があります。

石井:そうなんです。水上温泉といえばスキーリゾートだけのイメージを持たれている方も多いと思いますが、みなかみ町は『みなかみ18湯』を有し、実は県内最多の温泉の数を誇るエリアなんです。その中にはいくつか光る宿があって、法師温泉の『法師温泉 長寿館』なんか国の登録有形文化財を有する上に、お湯は足元湧出温泉(湯船の底から湧いてくる温泉)だし、谷川温泉『別邸 仙寿庵』も5つの上質な温泉があって素晴らしい。あと上牧温泉の『辰巳館』という宿は、お部屋に源泉掛け流しの温泉露天風呂とフィンランド式のプライベートサウナ、食事も2食ついて1人33,000円~で泊まれちゃうんですよ! 有名観光地にあったら10万円はするようなお部屋に3~4万円で泊まれるのは嬉しいですよね。コロナ禍を経た高付加価値化の促進もあって、様々な宿が内部を素敵にリニューアルしているので、「昔ながらでいいね」という概念を超える宿が水上温泉郷には色々あるんです。

鳥海:水上温泉郷はこの10年ちょっと苦戦している印象があったけど、知名度もあるし、そういった改善や工夫をされているので、ここからさらにはい上がるんじゃないかと僕も期待しています。

みなかみ18湯群馬県

平成17年、市町村の合併により誕生。「水上温泉郷」「月夜野・上牧温泉郷」「三国・猿ヶ京温泉郷」を有し、群馬県内最多の18ヶ所の温泉地の数を誇る。

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【あわら温泉】宿ごとに微妙に異なる湯の感触を楽しむ

鳥海:この1年で一気に伸びたのはあわら温泉だと思います。僕自身、北陸エリアだと山代や金沢、加賀の温泉によく行っていたけど、1年前に北陸新幹線の延線があったのを機に3~4回あわら温泉を訪れたんです。そこで初めて知ったんですが、あわら温泉には74もの源泉があって、宿によって少しずつ成分が違うんですね。温泉はもちろん、宿もいいところがあって想定外によかったな。特に好きなのが『あわら温泉 グランディア芳泉』なのですが、ここの温泉がまた広々としていて気持ちいいんですよ。

石井:隣県の石川・金沢で観光して、その後加賀温泉に入って帰るというコースになってしまいがちだけど、そこからさらに足を伸ばして福井県まで行くと、またいい温泉や宿がありますよね。私は宿でいうと『越前あわら温泉 つるや』が好きです。100%源泉かけ流しの温泉が本当に素晴らしくて、初めて入った時「あわら温泉ってこんなにいいお湯なんだ」と感動しました。飲泉もできるんですが、泉質が「ナトリウム」「カルシウム」「塩化物泉」なので、ちょうどおいしい塩味なんですよね。体の芯からポカポカ温まるいい温泉です。

あわら温泉福井県

福井県屈指の温泉街として「関西の奥座敷」と呼ばれる。74もの源泉があり、宿ごとに泉質・感触が少しずつ異なる。温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている。

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【肘折(ひじおり)温泉】パワフルな源泉で体の芯まで温まる

鳥海:山形といえば銀山温泉が有名だけど、肘折温泉も僕は好きですね。山形新幹線の終点である新庄駅から1時間ほどかかるので行くのは大変だけど、街全体がノスタルジックで、行ったら良さがわかる。

石井:肘折温泉はめちゃくちゃいいです! あのひなびた雰囲気とか、湯質がとてもいいところとか。肘折温泉の湯は二酸化炭素が含有されていて、湯口から流れ落ちる場所を観察すると「シュワシュワ、プチプチ」という音が微かに聞こえてくるんです。塩の成分で温まりが持続し、炭酸水素塩泉で肌すべすべ、さらに二酸化炭素ガスが血行を促進してくれて、体の芯までしっかりポカポカに。源泉がパワフルなので、浸かりすぎに気をつけたほうがいいくらい。

鳥海:石井さんは、肘折温泉でおすすめの宿はありますか?

石井:私は『丸屋旅館』が好きです。まずレトロモダンな雰囲気が素敵で癒されるし、全身の血の巡りを良くしてくれるような温泉は最高! お料理もおいしくて、私が行った時は山菜やきのこ、鮎などをいただきました。それから、グリーンシーズンに行かれるなら朝市に行くのもおすすめです。4月下旬~11月下旬、温泉街に山菜や野菜などの旬の味覚が毎日並ぶんです。地元のお母さんたちとお話ししながら買い物するのはすごく楽しいですよ。

肘折温泉山形県

開湯1,200年を超える昔ながらの湯治場。肘折温泉街に20軒ある旅館はどこも源泉掛け流しの湯で、様々な温泉の効能を享受できる。地元食材を使った郷土料理を味わうのも楽しみのひとつ。

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【福地温泉】奥飛騨の暮らしと秘湯を体感

石井:岐阜県の温泉といえば下呂温泉が王道ですが、奥飛騨温泉郷の福地温泉もいいですよね。国道から1本入った静かな山間にある温泉街で、宿は13ヶ所のみですが、とてもいい宿が揃っています。元々、この集落は50年ほど前までは農村でしたが、奥飛騨の暮らしを感じてもらえる宿を作ろうと、村の人々が入っていた温泉を利用して宿を作ったのが福地温泉の始まりだそうです。奥飛騨の古い家に泊まるような体験ができて、食事は囲炉裏で焼いた飛騨牛をいただけたりするんですよ。そして、お湯がやっぱり素晴らしい。泉質は「単純泉」「炭酸水素塩泉」で、適応症はきりきず、冷え性、皮膚乾燥症、自律神経不安定症、睡眠障害などのほかに美肌効果もあります。とろりと気持ちよく、いつまでもポカポカと心地いい気分にさせてくれます。

鳥海:それこそ、下呂温泉や飛騨高山の方はもう海外の方も大勢いますが、奥飛騨まで来る人はまだあまり見ませんね。静かな自然の中で良質な温泉を楽しめる、まさにちょいズラしの穴場スポットですね。

福地温泉岐阜県

奥飛騨温泉郷の5つの温泉地のひとつ。標高は海抜1,000mほどあり、夏は涼しく、冬は一面銀世界に。静かな山間にあり、山里らしさを大切にした素朴な雰囲気の宿が多い。

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この記事の温泉地でおすすめの宿

湯河原温泉神奈川県

列車で東京から約1時間で行けて、箱根や熱海からもほど近い温泉地。日帰り入浴できる温泉施設が豊富で、夏目漱石や芥川龍之介などをはじめ数多くの文人に愛されたことでも有名。

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みなかみ18湯群馬県

平成17年、市町村の合併により誕生。「水上温泉郷」「月夜野・上牧温泉郷」「三国・猿ヶ京温泉郷」を有し、群馬県内最多の18ヶ所の温泉地の数を誇る。

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あわら温泉福井県

福井県屈指の温泉街として「関西の奥座敷」と呼ばれる。74もの源泉があり、宿ごとに泉質・感触が少しずつ異なる。温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている。

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肘折温泉山形県

開湯1,200年を超える昔ながらの湯治場。肘折温泉街に20軒ある旅館はどこも源泉掛け流しの湯で、様々な温泉の効能を享受できる。地元食材を使った郷土料理を味わうのも楽しみのひとつ。

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福地温泉岐阜県

奥飛騨温泉郷の5つの温泉地のひとつ。標高は海抜1,000mほどあり、夏は涼しく、冬は一面銀世界に。静かな山間にあり、山里らしさを大切にした素朴な雰囲気の宿が多い。

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