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孤独の温泉グルメ

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旅先で出会う食事は、旅行の楽しみのひとつであり、その土地の特色を知ったり、暮らす人々と触れ合えたりする貴重なもの。『孤独のグルメ』原作者の久住昌之さんに、これまでに出会って印象的だった10の食事と温泉宿をうかがった。

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漫画家・ミュージシャン KUZUMI MASAYUKI 久住 昌之

1958年東京都三鷹市生まれ。1981年『かっこいいスキヤキ』でデビュー。原作を担当する『孤独のグルメ』は2012年にTVドラマ化され、今年(2025年)映画化された。温泉好きで、著書に平日の昼間から温泉に入ってひとり飯を楽しむエッセイ『ちゃっかり温泉(カンゼン)』がある。

温泉も食事も偶然任せがいい

温泉に行く時は、いつも出たとこ勝負。どこかの温泉地や温泉宿を目掛けて行くことはほとんどなくて、地方での仕事のついでに「近くに温泉ないかな」「どうせ泊まるなら温泉があったらいいなぁ」とか、そんな感じ。どこかの宿に泊まったら、朝ごはんは付いていても、昼はどこかで食べなきゃいけないですよね。大体10:00にチェックアウトだから、運動がてら街歩きをして、偶然出会った店でお昼を食べるのも楽しみのひとつ。リラックスして歩けば必ず何かしらに出会えるもんです。とりあえず歩いてみて、気になる店に少しドキドキしながら入ってみるのが楽しい。検索嫌いの、偶然任せ。「何もないかもしれない」って不安や、本当に店がなかったという失敗も含め旅だと思ってます。

【武雄温泉】の喫茶店で『猪キーマ&コリコリ大豆のスパイスカレー』

佐賀が好きで、『新・佐賀漫遊記<わたしの旅ブックス54>』という本を出しています。初めて佐賀に行ったのは12年前。初日に泊まったのが武雄温泉街でした。公共温泉の入り口には、朱塗りの楼門が立っていて「なにこれ? 聞いてないぞ、竜宮城!?」ってビックリ。温泉は朝6:30から空いていて、朝食前に行ってみたら地元の人がたくさん来ていて少し驚きました。長靴を履いて軽トラで来てる人もいた。農家の方だったのかな。おじいちゃん、おばあちゃんばかりでなくいろんな世代が朝風呂を浴び、世間話をしていた。出る時、前のおばあちゃんが番台で「ごちそうさま」と言っていて、おっと思った。昔は銭湯に入る時「いただきます」出る時「ごちそうさま」という習慣があったと本で読んではいたけど、実際耳にしたのは初めてで、ほっこりして嬉しかった。武雄温泉は湯から上がった時のさっぱり感が印象的。熱湯が有名なんだけど、いつまでもだらだら汗が出ない。ボクの中では『湯上り最強の温泉』。その後7年前から嬉野に陶器の絵付けに通うようになったんだけど、武雄で3回行ったのが『コーヒーショップ喜蔵』という店。『猪キーマ&コリコリ大豆のスパイスカレー』ってのが気に入っているんです。2種類のカレーがそれぞれおいしく、混ぜてもよく、付け合わせの野菜や五穀米など、店主が研究してたどり着いた味だと思う。工夫研究好きの佐賀人らしい味に思えます。

セントラルホテル武雄温泉駅

武雄温泉佐賀県

佐賀県武雄市・JR武雄駅から徒歩1分の好立地。男女それぞれ内湯と露天風呂のある温泉“泉都乃湯”は、武雄温泉の2本の源泉を混合しホテルまで引き湯している。

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【戸倉上山田温泉】のお土産『田舎の味 しょうゆ豆』

長野の戸倉上山田温泉に行ったのは、ライブに呼んでもらったのがきっかけ。その時に泊まったのが『有田屋旅館』で、木造で古いのが実に居心地よく、湯上がりに浴衣で畳にゴロンとするのが最高な宿でした。ライブの打ち上げで初めて食べて、大好きになったのが『しょうゆ豆』。この辺りの名物ということで、蒸した大豆や黒豆を麹で発酵させて作られる発酵食品みたいです。すごくしょっぱいものでもなく、深い香りと醤油のコクがあって、日本酒の肴にいいし、熱いごはんの箸休めにもいい。戸倉上山田温泉にある居酒屋に行くと、しょうゆ豆の出し方が店によって少しずつ違うところが面白い。短冊切りにした山芋に乗せるとか、しょうゆ豆の上にただネギを散らしたものとか。自分の家で手作りしてる人もいました。僕がお土産に買って帰ったのは『味噌蔵 たかむら』の『田舎の味 しょうゆ豆』。おいしかったので時々取り寄せています。酒にはもちろん、ごはんにのせて、おかかを少し振り、もみ海苔をして食べてもおいしいと思います。

有田屋旅館

戸倉上山田温泉長野県

大正4年創業の純和風旅館。有田焼の器に盛りつけた信州の旬の料理と、源泉かけ流しの2つの内湯を楽しめる。天然温泉のため、浴槽に白い湯花が咲くことも。

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【鳥取温泉】で『孤独のグルメ』の『ホルモンそば』

今年の1月に、『孤独のグルメ』作画の故谷口ジローさんの原画展が鳥取市内の『ギャラリー鳥たちのいえ』で開かれました。期間中にトークで呼ばれ、主宰の方が取ってくれたのが『ホテルモナーク鳥取』。偶然にも『孤独のグルメ』のドラマロケ地でした。(井之頭)五郎が飲めないワインを飲まされて寝過ごしたのもこのホテルの部屋。なんだか楽しかった。しかもこのホテル、天然温泉だったのがラッキーでした。鳥取は市内に温泉が沸いていて、前に来た時は日帰り温泉施設『日乃丸温泉』に入りました。鳥取に来たら行きたいのが『まつやホルモン店』。鉄板焼きの肉がなんでもおいしい。締めは『ホルモンそば』。5年前に取材で来た時にも食べたけど、やっぱりおいしかったですね。それよりもっと前に初めて鳥取に行った時、別の居酒屋で「これも名物です」と言われて食べた時は、正直、味も食感も濃厚すぎてちょっと苦手だったんです。ところが、さすが『孤独のグルメ』のスタッフたち。町中のホルモンそばの店を食べ歩いて見つけてきたのが『まつやホルモン店』でした。ボクは恐る恐る食べて驚いた。前のと全然違う。ここは大将が鉄板で肉を焼いてくれる雰囲気もすごくいい。青果市場で働く大将の弟が持ってくるという鳥取の青ネギが甘くて柔らかくて、肉と一緒に焼いて食べると最高のマッチング。ここのホルモン焼きそばは誰が食べてもおいしいんじゃないかなと思います。

ホテルモナーク鳥取

鳥取温泉鳥取県

全国でも珍しい、県庁所在地の駅前市街地に湧き出る天然温泉「鳥取温泉」を有する。源泉はナトリウム硫酸塩・塩化物泉で、肌をなめらかにしてくれるさらっと優しいお湯。

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【美浜温泉】の海辺で食べた『石窯パン』と『町家弁当』

福井県若狭の取材に行った時に、料理研究家の人と現地の観光課の人たちと僕とで、古民家ステイに宿泊しました。宿にはアイランド型の広いキッチンがあって、近くの『若狭フィッシャーマンズ・ワーフ(若狭の銘品を多数取り揃える物販コーナーやレストランのある施設)』で買い出しして、帰りに公共温泉『濱の湯』でゆっくりあたたまり、宿に戻って料理研究家の人に料理を作ってもらって飲む、という最高の流れでした。『濱の湯』は大きな窓から小浜湾が見え、浴槽も広くてゆったり入れるんです。小浜は魚や野菜の種類も豊富で鍋なんかやると最高。外食で行くたびに寄るのは『石窯パンの郷・こころ』。石窯で焼いた自家製天然酵母のパンがどれもすごくおいしいんです。夕方4時ごろ行ったらもうほとんどない。でも残っていたパン・オ・ショコラとマカデミアナッツのパンが最高においしかった。店の2階のお座敷でコーヒー飲みながら食べるのもよし、すぐ近くの海岸で食べるのもよし。小浜湾はいつも波が穏やかで静かなんですよ。朝は気持ちいいし、日が暮れていく時間もいい。浜辺に腰を下ろしていると時間を忘れます。あと『とば屋酢店』もいい。300年以上の歴史をもつお酢屋さんで、お酢自体もおいしいんだけど『町家弁当』というのが人気です。数量限定で、いつも売り切れ。1度だけ食べたことがあるんだけど、その時取材が忙しくて写真も撮り忘れたし、おいしかったってことしか覚えてないんです。次はゆっくり味わいたいです。小浜はずっと大好きな土地です。

小浜町家ステイ・西津湊かさまつ

小浜温泉福井県

かつて北前船が寄港して栄えた西津エリアにある、築100年を超える元酒屋の「かさまつ」。アイランド型の広いキッチンが備えられた一棟貸しの古民家宿。

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【荒川温泉】で『カブのへしこふりかけ炒め』と『スーパーで買ったアジの刺身』

五島列島・福江島に行った時に泊まったのが『みやこ別邸』という一棟貸しの宿。家の風呂みたいな小さな浴槽なんだけど、これが源泉かけ流し。寒い時期に行ったんだけど、最高に気持ちいい湯で風呂上がりがいつまでもポカポカ。源泉の威力を感じました。豪華な食事が食べられるプランもあるけど、僕はあえて素泊まりを選択。今、日本では地方に行くとご馳走といえばとにかく海鮮盛りとナントカ牛ばっかり。連れて行っていただいた居酒屋でもメニューは9割魚と肉。野菜はサラダともろきゅうくらいしかない。だけど、翌日ランチを食べた店のカブのポタージュが物凄くおいしくて感動したんです。それで調べたら、土壌がすごくよくて野菜作りも盛んな島だったんですね。それでスーパーでカブを買って宿に戻り、くし切りにして葉っぱも一緒に、島の塩とへしこのふりかけをかけて、オリーブオイルで炒めて食べたら、それだけで最高の一品になった。とにかくカブそのものの味が濃い。歯応えもしっかり。葉っぱがまたうまい! 先ほど話した若狭の取材の時にもらったへしこも最高の働きをした。持って行ってよかったです。(※へしこ…サバなどの魚を塩漬けし、米糠に漬け込んで熟成させた発酵食品)若狭で、料理家の先生がアカカンバという赤カブを、へしこふりかけと塩で炒めてくれたのがすごくおいしかったのを覚えていたんです。カブと一緒に、スーパーで250円くらいのアジの刺身を買ったんだけど、その旨さにもビックリしました。あんなアジ刺し食べたことがないです。最近一番驚いた刺身でした。

みやこ別邸

荒川温泉長崎県

五島列島・福江島で唯一の源泉かけ流し温泉付き一棟貸し宿。サウナを楽しめるほか、広々としたアイランドキッチンも付いていて五島の食材を自身で調理できる。

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【修善寺温泉】で駅弁『武士のあじ寿司』

静岡は修善寺の奥、湯ヶ島温泉の『あせび野』は、プライベートで何度か行った温泉旅館。宿の前は渓流が静かな音をたて、すぐ向こうが急勾配の森になっているという、まあよくあるロケーションだけど、なんかいいんです。四季折々の緑が目に豊かで、天気が悪い日もそれはそれでいい。湯上りにテラスから雨がザーザー降っているのを眺めているのも風情があります。修善寺駅から東京に戻る時に必ず寄るのが、駅構内にある駅弁屋『舞寿し』。ここの『武士のあじ寿司』がとにかくおいしい。僕の知り合いに、低山ウォークで伊豆周辺を登り歩いてる人がいるんです。彼はあじ寿司があれば絶対買っていて「その中でこれが一番!」と言うあじ寿司を買ってくれたんです。確かにとてもおいしかったんだけど、それよりもこの『武士のあじ寿司』の方が一段、いや、三段くらいうまくて、なんか申し訳ないなって思いました(笑)。あじ自体も新鮮で締め方がバツグン。桜葉や生姜の香りも際立っているし、伊豆のわさびが付いている。帰りの新幹線の中で、景色を見ながら弁当を食べる。旅の締めくくりの至福です。

あせび野

湯ヶ島温泉静岡県

2つの渓流が交わり合う、緑深き谷あいの郷。5本の天然自家源泉を持つあせび野の温泉は、単純温泉とカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉の混合泉。湯上り後の肌はすべすべに。

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【屈斜路湖温泉】で『ペンション クッシャレラの最高の朝食』

北海道の東、屈斜路湖のほとりにあるペンション『クッシャレラ』は、夏にも真冬にも訪れました。東京の猛暑が嘘のような涼しさの夏も最高だけど、さらにいいのが真冬の夜明け、激寒のカヌーツアー。零下何十度の中、ダイヤモンドダストが舞う湖は、ケアラシという朝の霧が立ち込めまさに幻想的。そこをガイドさんが操舵するカヌーに乗って川下りする。屈斜路湖は水温が高いから透明度の高い清流は凍りません。見上げれば枝は全部樹氷がついて真っ白、そこに朝日が当たるとキラキラしながらそれが解けていく。とにかく風景が美しくて見飽きることなく、2時間ぐらいがあっという間。しっかり防寒してるとはいえ、寒さも忘れました。ペンションにある温泉は源泉かけ流しで、内湯と露天風呂があります。露天風呂の周りは一帯が森で、すぐにでも鹿が寄ってきそうな雰囲気。宿のご夫婦が作る食事、特に朝食がすごくおいしいんです。スープもサラダもソーセージも牛乳も全ておいしいのだけど、何種類もある自家製パンが焼き立てで最高。食べきれないから、もらってお昼にしたりしました。ダイニングホールの外がウッドデッキのようになっていて、そこにエゾリスがヒマワリの種を食べにやって来るんです。何しろ森の中をどこからともなく草を走り幹を上り、一目散に駆けてくるんだから、かわいいったらない。野鳥もいっぱいくる。行った時はたまたまコロナ禍の最中で、宿は貸切。小鳥やリスたちを眺めながら静かでゆったりした朝食。今思うと夢のようです。

レイクサイドリゾートペンション クッシャレラ

屈斜路湖温泉北海道

源泉かけ流し温泉とフレンチを堪能できる1日3組限定の大人のリゾートペンション。道東の阿寒摩周国立公園にある屈斜路湖のほとり、釧路川源流部にほど近い場所に位置する。

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【きのえ温泉】の昔ながらの食堂で『チャーシューメン』

本土とは橋でつながっておらず、フェリーでしか行けない瀬戸内海の島・大崎上島(おおさきかみじま)。この辺りの島っていうのは、気候といい景色といい、瀬戸内海の離島らしい穏やかさがあっていいですね。でもこの島に行こうと思ったのは、ボクが見た中では唯一温泉ホテルがあったから。島の外周約34kmなので、地図をもらって自転車を借りれば、気ままに島一周サイクリングすることができます。走ったり止まったり写真を撮ったりして、道に迷ったのまで楽しかった。島だから狭いしどこか安心。レモンケーキを買い食いしたり。午前中からチンタラ走って、午後になって小腹が減った頃に見つけて入ったのが『徳森食堂』でした。外観も店内も昔ながらの食堂で、お客さんは地元の人しかいない感じ。なんか信用できるでしょ。ボクは『チャーシューメン』をいただきました。東京ラーメンとは違う、やっぱり尾道ラーメンに似た感じの醤油ラーメン。食べ始めたら突然もっと腹が減ってきた、染み入るスープのおいしさ、メンのやさしさでした。10年、20年、30年と、島の人たちがここだけで食べて来たんだろうなという、庶民的でありながら尊いような味がしました。たった今も食べたいラーメンです。そんなサイクリングから夕方近くに戻ってくると、さすがに足も疲れていて最後にホテルに上がる坂道、ももがキツかった。しかしそこには温泉が待っているわけです。裸になってシャワーで汗を流し、広い浴槽に入ってからだを伸ばした時の快感! 思わず声が出ましたね。

きのえ温泉 ホテル清風館

きのえ温泉広島県

竹原港からフェリーで約20~30分。2019年から6年連続『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 料理部門』に入選する。露天風呂からは瀬戸内の大パノラマを一望できる。

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【日奈久温泉】の喫茶店で『コーヒーと晩白柚(ばんぺいゆ)の砂糖漬け』

去年初めて訪れた熊本・日奈久温泉の『柳屋旅館』。「久しぶりにこういう宿に泊まったぞ」っていうような昔ながらの温泉旅館です。歩くと軋む幅の広い木の階段とか、手すりのちょっとした飾り彫りとか、そこかしこに昔を偲ばせる風情があり、初めてきたのに遠く懐かしい気持ちになる宿でした。泊まった翌朝、すぐ近くにあった床屋に入ったんですが、そこがまたシブくて(笑)。理髪店って、基本的にその土地に住んでいる人間しか来ないじゃないですか。何十年も地元の同じ人たちと日々一対一で付き合って仕事をして、生活してきたわけだから、その床屋の人にボクも頭を刈ってもらいながら話を聞くと、軽くて深い土地の話が聞けて面白いんです。その日も「ちょっと昔は芸者さんがたくさんいて、人力車が宿に送ったりしてたんですよ」とか、当時の温泉街の話もポツリポツリ聞けてよかった。何しろこっちは客だから、インタビューにならないのがいいんです。その床屋さんが教えてくれたのが、並びにある『コーヒー&軽食 ケント』。内装はご主人がコツコツ手作りしているそうで、天井にも壁にも味がある。トイレのドアや内装もよかったなぁ。そこでコーヒーを飲んでいたら、店の主人の奥様がサービスでザボン(文旦)の砂糖漬けを出してくれました。「こっちではバンペイユって言うんですが、まぁザボンの一種でこーんなに大きいんですよ」って。普段ボクはこういう甘いお菓子はまず食べないんだけど、ここ熊本の古い温泉街の喫茶店で口に入れると、柑橘系の香りが鮮烈で、甘さもしみじみおいしかったですね。

柳屋旅館

日奈久温泉熊本県

創業130年の歴史を持つ、情緒ある旅館。館内は木の重厚さと温かみを感じる。階段や大浴場に続く回廊、お部屋の飾り障子など、レトロでどこか懐かしい雰囲気を味わえる。

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【下仁田温泉】の“れすとらん”で絶品『ヒレカツサンド』

3年前ほど前の年の瀬に行った群馬の『下仁田温泉 清流荘』。この宿には本館と離れがあるんだけど、僕は離れに泊まりました。そしたら、部屋には床暖房が入っていたんです。これがすっごくありがたかった。外は雪がちらついていて、表に出て風呂まで行くだけでも凍えるようだったんだけど、露天風呂から戻って部屋に入ったとたん足からじんわり温かくて、エアコンとは全然違うのがたまらなく心地よかった。それがあったから、翌朝は朝ごはん前に寒くて「ひゃー」なんて思いながら露天風呂に行って、決死の思いで裸になってお湯に浸かったら、途端に雪が音もなくバーッと降りだして、みるみる外が雪景色になっていき、感激したのが忘れられません。それよりずっと前に初めて下仁田に行った時は、ちょうどお祭りがあったみたいで、駅前の飲食店がほぼ全部休みだったんです。空いていた食べ物屋は駅の正面の『れすとらんヒロ』。一軒だけしか見つからなかった。ボクは「『れすとらん』って平仮名で書く感じ、甘ったるくてやだなぁ」とか思いながら、空腹には勝てず半ば仕方なく入った。ところがそこで頼んだ『ヒレカツサンド』がめっちゃくちゃおいしくていきなり感動、思わず背筋を伸ばして「おみそれしました! ごめんなさい!」って心の中であやまりました。店名くらいで勝手に良し悪しを決めつけて心で悪態をついた己を恥じ、まだまだ自分は未熟だと猛省したのでした。その後も訪れましたが、カツサンド以外も全部おいしい名店でした。修行の道は長い。

下仁田温泉 清流荘

下仁田温泉群馬県

四方を山に囲まれた秘湯の一軒宿。2万㎡の敷地の中に日本庭園、猪鹿雉牧場、自家農園、自然散策道などがあり、四季折々の山里の花鳥風月を楽しむことができる。

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この記事の温泉地でおすすめの宿

セントラルホテル武雄温泉駅

武雄温泉佐賀県

佐賀県武雄市・JR武雄駅から徒歩1分の好立地。男女それぞれ内湯と露天風呂のある温泉“泉都乃湯”は、武雄温泉の2本の源泉を混合しホテルまで引き湯している。

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有田屋旅館

戸倉上山田温泉長野県

大正4年創業の純和風旅館。有田焼の器に盛りつけた信州の旬の料理と、源泉かけ流しの2つの内湯を楽しめる。天然温泉のため、浴槽に白い湯花が咲くことも。

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ホテルモナーク鳥取

鳥取温泉鳥取県

全国でも珍しい、県庁所在地の駅前市街地に湧き出る天然温泉「鳥取温泉」を有する。源泉はナトリウム硫酸塩・塩化物泉で、肌をなめらかにしてくれるさらっと優しいお湯。

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小浜町家ステイ・西津湊かさまつ

小浜温泉福井県

かつて北前船が寄港して栄えた西津エリアにある、築100年を超える元酒屋の「かさまつ」。アイランド型の広いキッチンが備えられた一棟貸しの古民家宿。

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みやこ別邸

荒川温泉長崎県

五島列島・福江島で唯一の源泉かけ流し温泉付き一棟貸し宿。サウナを楽しめるほか、広々としたアイランドキッチンも付いていて五島の食材を自身で調理できる。

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あせび野

湯ヶ島温泉静岡県

2つの渓流が交わり合う、緑深き谷あいの郷。5本の天然自家源泉を持つあせび野の温泉は、単純温泉とカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉の混合泉。湯上り後の肌はすべすべに。

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レイクサイドリゾートペンション クッシャレラ

屈斜路湖温泉北海道

源泉かけ流し温泉とフレンチを堪能できる1日3組限定の大人のリゾートペンション。道東の阿寒摩周国立公園にある屈斜路湖のほとり、釧路川源流部にほど近い場所に位置する。

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きのえ温泉 ホテル清風館

きのえ温泉広島県

竹原港からフェリーで約20~30分。2019年から6年連続『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選 料理部門』に入選する。露天風呂からは瀬戸内の大パノラマを一望できる。

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柳屋旅館

日奈久温泉熊本県

創業130年の歴史を持つ、情緒ある旅館。館内は木の重厚さと温かみを感じる。階段や大浴場に続く回廊、お部屋の飾り障子など、レトロでどこか懐かしい雰囲気を味わえる。

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下仁田温泉 清流荘

下仁田温泉群馬県

四方を山に囲まれた秘湯の一軒宿。2万㎡の敷地の中に日本庭園、猪鹿雉牧場、自家農園、自然散策道などがあり、四季折々の山里の花鳥風月を楽しむことができる。

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