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体験型温泉宿

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宿にいながらも、楽しいアクティビティを体験できるのが昨今のトレンド。地域の文化や、その宿独自の特色を生かした魅力的な5つの宿を紹介します。

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温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト ISHII HIROKO 石井 宏子

「温泉は地球がくれた“天然のビューティツール”」という独自の視点で「温泉ビューティ」を唱えて活動。年間200日ほど国内外の温泉を旅して、雑誌やウェブメディアで旅コラムを執筆する。

PROFILE. 02 photo
航空・旅行アナリスト TORIUMI KOUTAROU 鳥海 高太朗

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、自らも国内外を巡りながら体験談を中心に雑誌などで執筆するほか、テレビ番組やラジオにも出演。YouTube「鳥ちゃんねる」を配信中。

【ryugon】雪国の暮らしを味わえる

石井:ユニークな体験型の宿として、私がまず思い浮かべるのが新潟県六日町温泉の『ryugon』。昔の豪農の古い館をリニューアルしたお宿で、雪国文化の体験ができます。

鳥海:あの辺りには『里山十帖』もありますし、越後湯沢周辺にはどんどんいい宿ができていますね。

石井:そうなんです。やっぱり雪国って、雪が多い地域であるがゆえの知恵や文化がたくさんあるんですよ。『ryugon』には郷土料理を自分たちで作る『土間クッキング』というのがあって、かまどでご飯を炊いたりけんちん汁を作ったりして郷土料理と一緒に味わうことができたり、新潟の餅米でできた薄焼きせんべいを囲炉裏で焼くことができます。そういった有料のアクティビティは事前予約制のものもあれば、当日宿に着いてから部屋のタブレットで簡単に予約できるものも。グリーンシーズンだと、宿周辺でのサイクリングやトレッキングも気持ちいいです。宿周りのアクティビティには専用のガイドアプリが用意されていて、立ち寄りスポットや見どころについて案内を聞きながら巡ることもできます。

鳥海:最新のガジェットを使いながら昔ながらの体験ができるんですね。やり方がユニークで面白い!

ryugon

六日町温泉新潟県

老舗旅館『龍言』の経営を受け継ぎ、2019年に『ryugon』に生まれ変わった。宿と地域・環境との新たな関係性を作り出す取り組みが評価され、2023年にグッドデザイン賞を受賞。

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【和多屋別荘】『ティーツーリズム』が話題に

鳥海:佐賀県の嬉野(うれしの)温泉が発祥の地である『ティーツーリズム』も、昨今生まれた面白い試みですよね。
(※ティーツーリズム…一杯のお茶やお茶文化を目的とした新しい旅のスタイル。茶畑にある特別な茶空間で、茶師がいれたお茶をいただくティーセレモニーなどが体験できる)

石井:間違いありません! 嬉野茶自体は500年前から栽培が始まって長く親しまれてきたけれど、それを『嬉野茶時(ちゃどき)』というプロジェクトにしたのが革新的ですよね。茶畑の若い生産者さんが真っ白な衣装に身を包み、まるでコンシェルジュのようにお茶をいれるというアイデアが素晴らしいし、それを茶畑の中の舞台のような場所で体験するのはビジュアル的にものすごいインパクト。これを最初に手掛けたのは嬉野温泉の『和多屋別荘』でしたね。お宿自体も素晴らしいけれど、やはり茶時を楽しめるのが大きな魅力ですね。

鳥海:ここは、宿はもちろん地域の文化を楽しむ意味合いが大きいですよね。昔は温泉に入りに来たついでに飲むものだった嬉野茶が、今や嬉野に来る目的になって、結果的に嬉野の温泉街も客足が増えて。観光振興の成功例として、他の地域のモデルケースにもなっているでしょうね。

和多屋別荘

嬉野温泉佐賀県

嬉野川沿いの20,000坪の敷地に佇む温泉宿。ティーツーリズムを体験できるほか、館内には副島園の茶寮カウンターや『Made in ピエール・エルメ』の店舗などユニークなお店が多数。

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【界 ポロト】アイヌ民族の暮らしを体感

鳥海:僕が推したいのは『界 ポロト』。アイヌ民族の文化やアートが館内の至るところにあって、かつ伝統文化を体験できるワークショップがあるんです。時期によって内容は変わるけど、アイヌの魔除けを作ったり、アイヌ民族で歌い継がれてきた歌を習ったり。『ウポポイ』というナショナルセンターが隣にあるので、気軽に見学に行けるのも嬉しいポイントですね。星野リゾートが展開する温泉旅館ブランド『界』は全国にありますが、僕はここがダントツで好きです。そして温泉がとにかく最高!

石井:あの温泉は最高です! 『△湯(さんかくのゆ)』はアイヌ文化の建築特徴が採用されていて、アイヌ民族の昔のお家に入っていくような感覚を味わえるんですよね。私は冬に行ったのですが、露天風呂に浸かって、目の前の凍った湖を見ながら湯けむりに包まれていると、アイヌ民族が暮らしていた時代にタイムスリップしたような気持ちになっちゃいました。

鳥海:体験型というより、もはや体感型ですよね。

石井:そうですね。1泊だけではもったいないお宿です。

界 ポロト

白老温泉北海道

新千歳空港から車で約40分。館内にはアイヌ文化に着想を得たデザインやサービスがあり、世界的にも珍しい『モール温泉』が湧き出ている。全客室からポロト湖を臨める。
(※モール温泉…植物性の有機物を多く含む温泉で褐色の湯が特徴。希少な泉質で、平成16年に北海道遺産として選定された)

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【松本十帖】本の世界にどっぷり浸かる

石井:『松本十帖』には『松本本箱』というブックストアがあるホテルがあって、その内部がユニークで面白いです。昔の老舗旅館『小柳』をリニューアルして、かつての宿の大浴場の構造そのままにブックストアにしているんですよ。『オトナ本箱』というコーナーには、以前の浴槽がブックバスとして残されています。ブックバスには実際にお湯は入っていないけれど、湯船に浸かりながら本を読んでいる風の写真が撮れるということで、フォトスポットとしても人気です。

鳥海:ブックバスの中で撮影した写真をSNSなどでたくさん見かけます。誰かが撮った“映え写真”を見て訪れる人も多そうですね。

石井:かなり多いと思います。同じく浴槽をそのまま活かした『こども本箱』というコーナーもあって、中はボールプールになっています。子どもコーナーにある本は絵本が中心で、なんと約2,000冊もあるそうです。そして『松本本箱』は、宿泊客だとなんと24時間利用可能。私が泊まった時は一晩中本を読みふけってしまって、部屋ではほとんど寝ませんでした。

鳥海:いくら居ても飽きなさそうですね。今年松本で講演があるから、その時に泊まってみようかな。

石井:いいと思います! また『松本十帖』は、旅館を開かれた場所にして人々が温泉街を回遊することを目的に、様々な試みをしています。宿のレセプションは温泉街の入り口にあるカフェ『おやきと、コーヒー』。古い木造の一軒家で、カフェの奥は共同浴場として今も地域の方々が利用されています。宿泊者はここで信州名物のおやきとハンドドリップコーヒーを味わいつつチェックインして、その後、宿までは『湯坂通り』という小道を3分ほどかけて移動します。宿周辺には他にも、空き家を改装したカフェ『哲学と甘いもの。』や、かつて銀行だった建物を再利用した『手紙舎 文箱(ふばこ)』というカフェと雑貨の店などがあり、浅間温泉街をそぞろ歩くのもとても楽しいです。

松本十帖

浅間温泉長野県

“豊かな知と出会う”をコンセプトにしたブックホテル『松本本箱』と、ベビー&キッズウェルカムの温泉ホテル『小柳』の2つが合わさった施設。全室温泉露天風呂付き。

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【神戸みなと温泉 蓮】都会の温泉で健康も増進!

鳥海:僕は兵庫県の『神戸みなと温泉 蓮』もここに挙げたいです。地下から湧き出る天然温泉があって、目の前に広がる神戸港の絶景があって、三宮駅から専用無料シャトルバスで約5分というアクセスの良さもあって、それだけでも素晴らしいのに、健康増進を後押しする取り組みが面白い。

石井:蓮は『温泉利用型健康増進施設』、『運動型健康増進施設』として厚生労働大臣から認定を受けていて、『InBody測定』という栄養状態や身体のバランスを見てくれる検査がありますね。専門の資格を持ったスタッフの方が多数いらして、希望すればカウンセリングを受けたり、パーソナルプログラムを組んでもらってトレーニングしたりすることも。ブッフェスタイルのお食事もおいしいし、スタッフの方々の対応も親切で気持ちよく過ごせます。

鳥海:今年の3月21日に、大阪の梅田駅直結の『うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park』もオープンするみたいですね。そこは宿泊ができないみたいだけど、ぜひ訪れてみたいです。

神戸みなと温泉 蓮

神戸みなと温泉兵庫県

源泉かけ流しの天然温泉やフィットネスジム、屋外温水プールなどが融合した京阪神初の厚生労働大臣認定健康増進施設。全室50㎡以上&テラス付きオーシャンビュー。

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この記事の温泉地でおすすめの宿

ryugon

六日町温泉新潟県

老舗旅館『龍言』の経営を受け継ぎ、2019年に『ryugon』に生まれ変わった。宿と地域・環境との新たな関係性を作り出す取り組みが評価され、2023年にグッドデザイン賞を受賞。

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和多屋別荘

嬉野温泉佐賀県

嬉野川沿いの20,000坪の敷地に佇む温泉宿。ティーツーリズムを体験できるほか、館内には副島園の茶寮カウンターや『Made in ピエール・エルメ』の店舗などユニークなお店が多数。

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界 ポロト

白老温泉北海道

新千歳空港から車で約40分。館内にはアイヌ文化に着想を得たデザインやサービスがあり、世界的にも珍しい『モール温泉』が湧き出ている。全客室からポロト湖を臨める。
(※モール温泉…植物性の有機物を多く含む温泉で褐色の湯が特徴。希少な泉質で、平成16年に北海道遺産として選定された)

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松本十帖

浅間温泉長野県

“豊かな知と出会う”をコンセプトにしたブックホテル『松本本箱』と、ベビー&キッズウェルカムの温泉ホテル『小柳』の2つが合わさった施設。全室温泉露天風呂付き。

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神戸みなと温泉 蓮

神戸みなと温泉兵庫県

源泉かけ流しの天然温泉やフィットネスジム、屋外温水プールなどが融合した京阪神初の厚生労働大臣認定健康増進施設。全室50㎡以上&テラス付きオーシャンビュー。

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