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祝開業　北陸新幹線特集

ひがし茶屋町・主計町

ひがし茶屋町
主計町

ひがし茶屋町

「空から謡が降ってくる」―
三味線の音色が聴こえて来そうな江戸情緒の残るまち。

  江戸は加賀百万石の金沢城下で、犀川・浅野川の周辺に多くの茶屋が立ち並びました。その中でも特に賑わいを見せたのは、浅野川の東・「ひがし」の茶屋町、犀川の西、「にし」の茶屋町。特に「ひがし茶屋街」は、金沢中で一番規模の大きな茶屋街。全国でも希少な茶屋様式の町屋が残ることから、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

  「ひがし茶屋街」が成立したのは、1820年のこと。加賀藩によって、この周辺に点在していた遊び場である「お茶屋」をここの一画に集め、新たに町割りをしました。通りに並ぶ建物の格子戸や二階建ての瓦屋根などが、江戸の雰囲気を今に伝えています。　当時のお茶屋も今に残り、「志摩」(国の重要文化財)、「懐華樓」(金沢市指定保存建物)は共に見学と喫茶が可能です。

  特に「懐華樓」では今でも夜に、一元さんお断りのお座敷が上げられています。一般の人でもお座敷を味わえる「艶遊会」も開かれているので、本格的な和の文化を味わいたければ予約をすると良いでしょう。

この街を散策すると、一本裏路地に入ってもまだ風情のある町並みが続きます。金沢で最も古い米店の一つである「経田屋米穀店」、天保元年(1830年)創業の「高木糀商店」など、歴史を感じる町家が残っており、またお座敷に出る芸妓が謡や三味線を練習する音色が置屋から聞こえて来ることも。

近年は、こうした町屋建築をリノベーションして「和」のカフェなど、新しいお店も生まれ、古い町並みと和の伝統、新しいカルチャーが融合して、ますます魅力的な町へとなっています。また、グルメをうならせる和・洋の美味しいお店が、この周辺にはたくさん集まっています。

【ひがし茶屋街】

住所: 〒920-0831 石川県金沢市東山

ひがし茶屋街周辺おすすめグルメ

茶房一笑

加賀地方で広く飲まれている茎のほうじ茶「加賀棒茶」を頂ける町屋カフェ。加賀棒茶の老舗店が経営しています。ゆったりとした時間の流れる店内で、美味しいお茶と美味しい和菓子を。

住所: 石川県金沢市東山1-26-13
TEL: 076-251-0108
営業時間: 10:00～17:30 日曜営業/月曜定休（月曜が祝日の場合は翌日休業）
公式サイト: 「茶房一笑」公式サイト
 「茶房一笑」食べログ

十月亭

金沢の料亭「銭屋」がプロデュースをした和食のお店。築一世紀半の落ち着いた建物の中で、金沢の郷土料理・治部煮などを頂けます。

住所: 〒920-0831 石川県金沢市東山1-26-16
TEL: 076-253-3321
営業時間: 月・火・木～日
昼の部 11:30～15:00
夜の部 18:00～22:00（L.O.21:30）
公式サイト: 「十月亭」食べログ

レストラン　自由軒

1909年の創業創業以来、受け継がれてきた伝統の味を守り続けている老舗洋食店。町屋の建物で洋食を味わえます。名物「オムライス」「ビフテキ丼」「ハヤシライス」など、ファンがついているメニューが多数。

住所: 石川県金沢市東山1-6-6
TEL: 076-252-1996
営業時間: 11:30～15:00
16:30～22:00
ランチ営業、日曜営業
公式サイト: 「レストラン　自由軒」公式サイト
 「レストラン　自由軒」食べログ

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主計町

川沿いの情緒ある茶屋街は、泉鏡花も愛したまち。

ひがし茶屋街からゆっくりと歩いて１０分ほど。加賀藩士・冨田主計の屋敷があったことから後に「主計町」と呼ばれることになったこの界隈は、川に面していることから、金沢に今も残る３つの茶屋街の中でも、独特の趣があります。小説家・泉鏡花はこの近くで生まれ、作品の中でたびたび主計町について触れています。

目の前を流れる浅野川では、毎年六月に開かれる「金沢百万石祭り」の「百万石行列」の前日に、「加賀友禅灯ろう流し」も行われ、情緒豊かな茶屋街です。茶屋町としては明治期から昭和戦前期にかけて栄え、浅野川沿いには料亭が立ち並んでいますが、一本裏通りに入れば、「千本格子窓」のある庶民向けの遊郭跡が、今でも町並みとして残っています。往事の若旦那衆が隠れてお茶屋に通うために通ったとされる「くらやみ坂」や、この地に縁のある五木寛之氏が命名した「あかり坂」など、散歩してみるのもおすすめ。