カニ
加賀〜能登の冬の王者は、何と言ってもズワイガニ。富山湾の紅ズワイガニは、9月の秋から5月の晩春まで味わえる。
北陸では、「ズワイガニ」と「紅ズワイガニ」が主に水揚げされています。
「ズワイガニ」はカニの中でも、上品な甘みと濃厚なカニ味噌が特徴の種類です。北陸では石川県を中心に11月〜3月までの間、水揚げされています。
「紅ズワイガニ」は、みずみずしくやわらかい繊細な肉質で、身の甘さが強い種類です。
北陸では、最盛期は年末年始ですが、9月〜5月までの間、富山湾で水揚げされ、ズワイより長く旬を楽しめます。
そしてカニは、心肺機能などを正常に保つタウリン、強い抗酸化作用のあるアスタキサンチン、免疫力をUPさせるキチン質などを豊富に含んでおり、栄養価も非常に高い食べ物です。
旬の美味しいズワイガニ、紅ズワイガニを、刺身や茹でガニ、蒸しガニ、焼きガニ、カニすきなど、様々な料理で、ぜひ北陸で味わってください。
ズワイガニ
“北陸の冬の王者”はオスは大きく、メスは小さい ーー だがどちらも美味しい。
「ズワイガニ」は、日本では北海道から山口県の日本海側、茨城沖以北の太平洋側の深海に広く生息しています。
漁期は以下のように、場所と雄・雌によって異なっています。
【新潟県以北の海域】
雄・雌ともに10月1日〜翌年5月31日
【富山県以西の海域】
雄:11月6日〜翌年3月20日
雌:11月6日〜翌年1月10日
新鮮なズワイが味わえる期間ですので、チェックしておきましょう。この期間以外になると、北陸の旅先で食べられるものでも「冷凍カニ」になります。また、解禁日ギリギリと禁漁日ギリギリに近くない時期が、値段的にもおすすめです。
つまり、北陸でのズワイガニの旬はズバリ、『冬』!しかも漁場に近く、漁で獲ったズワイガニを短時間で水揚げできます。水揚げ後、活きたまま、またはすぐにプロの手によりボイルされたズワイの味わいは格別。新鮮さが違うのです。茹でる前のズワイガニは全身が暗赤色ですが、茹でると鮮やかな紅色になります。
ちなみに石川県(加賀・能登)の港で水揚げされたズワイガニは、『加納ガニ』という名でブランド化されています。加納ガニには青色の証明タグが取り付けられています。
ズワイガニは、雄と雌で大きさがまるで異なります。大体約10年ほどで大人のカニになりますが、まるで別の種類のカニかと思うほど、雄は大きく、雌は小さいのです。
種としてはどちらも「ズワイガニ」なのですが、市場では呼び方が異なることも。
加賀・能登地方では、雌のズワイガニを「香箱ガニ」と呼びます。体が小さいため、雄に比べて安く、あまり県外の市場に出回りませんが、お腹の外に抱えた外子(卵)、甲羅の中にいる内子(卵巣)、そしてたっぷりのカニ味噌が絶品です。
香箱ガニは出汁がたっぷりと出て、味噌との相性も良し、鍋に入れても風味抜群、地元では雄よりも好んで食べる人も多くいます。
ズワイガニを味わえる店
いたる 本店
地元民おすすめの海鮮居酒屋。旬の海の幸が味わえます。激コミで予約必須なので、必ず事前に電話を。
- 住所
- 石川県金沢市柿木畠3-8
- TEL
- 076-221-4194
- 営業時間
- 17:30〜23:30(L.O.23:00)※夜10時以降入店可
- 公式サイト
- 「いたる 本店」公式サイト
「いたる 本店」食べログ
高崎
金沢の武家屋敷跡近くにある割烹。場所柄、地元の人だけではなく観光客にも人気。カニはもちろん地元ブランド「加納ガニ」を取り扱っています。、金沢の郷土料理も評判が良いです。
- 住所
- 石川県金沢市長町1-2-22
- TEL
- 076-231-0116
- 営業時間
- 17:00〜22:00
- 公式サイト
- 「高崎」公式サイト
「高崎」食べログ
紅ズワイガニ
“富山湾の女王”は、舌の上で絶妙にほろほろとほぐれる食感、濃厚なカニ味噌が持ち味。
「紅ズワイガニ」は、「ズワイガニ」よりさらに深海で生活をしていて、富山湾では水深450m〜2,500mのところで獲れるカニです。 その名の通り、ズワイガニよりさらに赤みが強い体をしており、茹で上げると一層紅色が増し、まるで海のルビーのよう。
ズワイガニに比べ、身が少なくやわらかいことから値段が安めですが、身の甘さでは負けていません。こちらも北陸では、刺身に茹でガニ、焼きガニ、鍋やカニ汁など、さまざまなカニ料理が味わえ、カニの双璧をなしています。 紅ズワイガニの漁は、9月から5月にかけて解禁され、雌の捕獲は前面禁止です。漁のピークは年末年始をはさんだ冬で、紅ズワイも富山湾の冬の味覚の象徴です。
富山県の紅ズワイガニ漁の中心基地である「新湊漁港」では、毎年、紅ズワイ漁が解禁されたあとの10月に、「新湊カニかに海鮮白えびまつり」が開催されています。この祭りでは、生ガニ・茹でガニの即売や、カニ鍋の販売などと共に、紅ズワイガニと並んで富山の名産である「白エビ」、その他富山湾で獲れる新鮮な海の幸の卸売りも行われています。年に一度のカニ漁を記念してのこの祭り、地元でもびっくりのカニの大特価で、地元の人も毎年楽しみにしているのだとか。タイミングが合えばぜひ覗いてみるのがオススメです。
紅ズワイガニを味わえる店
割烹 翁
射水の割烹。新湊港で水揚げしてすぐの新鮮な海の幸を味わえます。旬の時期なら「カニ三昧コース」で紅ズワイガニを、地酒と一緒に楽しんで。
- 住所
- 〒934-0012 富山県射水市中央町17-14
- TEL
- 0766-84-3578
- 営業時間
- 17:00〜23:00 日曜定休
- 公式サイト
- 「割烹 翁」公式サイト
うお清
岩瀬漁港直送の新鮮な海の幸をリーズナブルにいただけるお店。旬に合わせ、紅ズワイガニはもちろん、さまざまな海鮮を味わえますが、毎日入荷されるものが異なるので、念のため事前に電話で確認するのが良いでしょう。
- 住所
- 富山県富山市新富町1-3-9
- TEL
- 076-432-8811
- 営業時間
- 17:00〜24:00(L.O.23:30) ※夜10時以降入店可、日曜定休
- 公式サイト
- 「うお清」公式サイト
「うお清」食べログ
おすすめカニ料理
茹でて、蒸して、そのまま味わうのも良いですが、カニはそれ以外にも魅力的な味わい方がたくさん。 そのうち、新鮮なカニならでは味わえる料理のいくつかをご紹介します。
カニの刺身
これぞ地元の新鮮なカニならでは
カニの脚の身を取り出し、赤い膜を取り除いて氷水に5分ほど浸すと、花が開いたような状態になります。
プリプリとした食感と生ならではの甘みをわさび醤油でいただけるのは、新鮮なカニだけです。
焼きガニ
香ばしさ、No.1
生のカニの甲羅を開け、食べやすい様に脚をばらばらにして殻の一部を削いで穴を開けたものを、炭火でじっくりと焼き上げます。
カニの香りが沸き立ち、茹でガニとは違う美味しさです。
カニ味噌を甲羅でこっくりと温め、焼きガニの身を味噌に付けて食べるも良し。
カニ鍋・カニすき
カニの出汁、カニの身、どちらを楽しむ?
カニはエキスがすぐに湯に溶け出してしまうため、カニの身をしっかりと食べたいのであれば、さっと煮て引き上げるのがポイントです。
一部のカニを出汁用にして、しっかりとカニのエキスが移った汁をカニ雑炊にして〆るのもあり。
生のカニ、茹でガニどちらでも楽しめる料理です。
カニ料理の食べられるおすすめ宿・ホテル
写真提供:石川県観光連盟、金沢市、(公社)富山県観光連盟
掲載情報:情報は取材時のものです。宿泊プランによりご利用いただける設備やサービス等が異なることがありますので、予めご了承ください。 掲載内容の最新情報についてはご予約前に必ず各予約サイトにてご確認ください。