北陸の温泉を楽しむ
海岸線近くで海を眺めながら浸かれる温泉、山の中の秘湯・・・。
バラエティに豊んでいるのが、北陸の温泉の魅力。
北陸の温泉開びゃくの歴史は、およそ1300年にも及び、昔から人々に愛されてきた名湯が数多くあります。
海沿いに開かれた温泉としては、石川県の和倉温泉や輪島温泉郷、富山県の氷見温泉郷。
山奥の秘湯としては、石川県の中宮温泉や富山県の祖母谷温泉。
歴史古い人気の温泉としては石川県の加賀温泉郷、富山県の宇奈月温泉など。
立地も泉質もまったく異なる温泉を、旅行のたびに巡ってみるのもおすすめです。
北陸の温泉
【富山】宇奈月温泉
文人墨客に愛された北陸有数の温泉
トロッコ電車での探勝拠点として有名な宇奈月は富山有数の規模を誇る温泉郷。宿は近代的で、おしなべて眺望も良好です。駅前で湯けむりを上げる温泉噴水は、撮影ポイントとしてもおなじみ。
【富山】氷見温泉郷
氷見ブリなどの海の幸と温泉が楽しめる
恵まれた漁場を利用する越中式定置網発祥の地。九殿浜、岩井戸、氷見灘浦、氷見有磯、ひみ阿尾の浦、栄和、ひみ松田江といった小さな温泉が点在し、温泉郷を形成しています。
【富山】祖母谷温泉
豊富な湯量が自慢の黒部峡谷奥地の秘湯
春〜秋の間限定で開かれる黒部峡谷の秘湯のひとつ。女性の激しい嫉妬で湧いたという伝説が今も残る温泉。河原のいたる所から湯気が立ちのぼり、静寂な風情はこれぞ秘湯といったところ。
【石川】山中温泉
湯の中で耳に響く渓流のせせらぎ
大聖寺川の鶴仙渓に望んで旅館が並び立つ北陸随一の湯処。今から約1300年に僧行基が発見したと伝承され、松尾芭蕉が「山中や菊は手折らじ湯の匂ひ」と詠みたたえた地。
【石川】和倉温泉
1200年前から湧き出す源泉と新鮮な魚介を堪能
七尾湾と能登島を望む景勝の地、海岸沿いを中心に発展した能登半島最大を誇る湯処。開湯は約1200年前で、今では個性を競う豪勢な温泉旅館がひしめき、能登の一大温泉地となっている。
【石川】山代温泉
湯けむりが立ちのぼる温泉情緒の街
開湯1300年の歴史を誇り、江戸時代は加賀藩の藩湯として栄えた由緒ある湯処。明治以降は多くの文人墨客が訪れた。今も加賀百万石の賑わいと湯処の伝統を伝えています。
北陸の絶景露天風呂
【富山】黒薙温泉
江戸末期に拓かれた秘湯の露天
開湯は1865年の江戸時代末期。険しい黒部の山道を危険を相当の覚悟をして目指す秘湯でしたが、今ではトロッコ電車の「黒薙駅」から徒歩20分。黒薙川の傍に、こんこんと湧き出る露天風呂があります。
【石川】葭ヶ浦温泉
海外トラベラーも注目の絶景洞窟露天
日本三大パワースポットでもある奥能登最先端の秘湯「ランプの宿」。全13室の小規模な宿ゆえ、宿泊はなかなか困難ですが、日本海を望む絶景の洞窟露天や展望風呂があり、一度は訪れてみたい温泉です。
【新潟】蓮華温泉
糸魚川には天空の露天風呂があった
糸魚川から白馬岳方面へ。標高1,475mに佇む「白馬岳蓮華温泉ロッジ」には4つの野天風呂があり、ハイキングをしながら巡ることができ、天気が良い日には北アルプスの山々を眼下に湯に浸かれます。
北陸の色つき湯の温泉
【石川】うさみ温泉
薄い緑の湯
小松市郊外、粟津温泉との中間に湧く温泉。ナトリウムイオンが豊富に含まれ、筋肉痛や皮膚病などに効果があり、飲用も可能。スポーツ選手などが湯治に訪れるほどの良泉。
【石川】深谷温泉
琥珀色のとろっとした湯
何千万年もの植物エキスが溶け込んだ、琥珀色のとろりとした湯が特徴。1200年前の開湯以来、薬効の高さかがうたわれ、江戸時代には加賀藩が開発に努めました。痔に良く効くと言われています。
写真提供:石川県観光連盟、金沢市、(公社)富山県観光連盟