その昔、先祖が湯守をしていた由縁で、毎分200リットルも湧き出る大湯温泉で最も大きい源泉が玄関前にある。その源泉を加熱、加水を一切せず、そのままの掛け流しで浴場を満たしている。無色透明のお湯は肌にすっとなじみ、優しい肌触り。しかし体の芯はじんわりと温かで、源泉の実力に驚かされる。毎日の清掃をかかせない湯船は、温泉独特のぬめりがなく、清潔感たっぷり。男女の入れ替えはなく、利用時間は15時~9時。
1300年余りの歴史がある大湯温泉の中心地にある。玄関から中に入ると家族的な温かいサービスで出迎えてくれ、つい「ただいま」と口に出てしまうほど。1942年の創業時からあまり手を加えていない建物には客室が16あり、全てが和室。このこぢんまりとした空間にいるとまるで時間が止まってしまったかのような錯覚に。ロビーの一角にある小上がりスペースでお茶とともに中庭を眺めていると、心からの安らぎを感じる。
越後駒ケ岳のふもとにあるので、自然は豊かで、とっても静か。都会の喧騒を離れて、ここで非日常な時間をのんびりとお過ごしください。魚沼ならではの川と山の幸もご堪能いただけます。(女将:桜井利子さん)
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