温泉大辞典
− 江戸時代の温泉風景 −
疑問あれこれ
江戸時代の温泉風景
江戸時代の温泉旅行ってどんな?
江戸幕府の初代将軍徳川家康は、関ヶ原の戦いの4年後となる慶長4年(1604年)に温泉を求めて熱海を訪れています。「当代記」や「大日本史料」などの文献に、家康の熱海湯治を伝える記録が残されています。その後、三代将軍家光が熱海に別荘を建設し、以降歴代の将軍は熱海の湯を江戸城まで運ばせていました。
江戸時代に温泉を楽しんでいたのは、将軍や大名だけではありません。庶民の間でも当時温泉旅行は人気があり、講中というグループで出かける温泉旅行もありました。また、当時は越藩するためには通行手形が必要でした。発行願いを出しても必ずしも手形が発行されるわけではありませんでしたが、「お伊勢参り」については、無条件で発行されていました。江戸時代の人々は、このお伊勢参りの道中に温泉宿に泊まり、温泉を楽しんでいたようです。
さらに、「湯治願い」という願いを出して温泉行の許可をもらうことも多かったようです。この、江戸時代の温泉ブームを物語る他の資料としては、当時の温泉番付である「諸国温泉功能鑑」があります。
約750箇所から湧き出る温泉は毎分約32000リットルもの湯量を誇り、全国屈指。古きよき温泉街の情緒をそのまま残す。
東伊豆を代表する温泉地。江戸城を築城した太田道灌ゆかりの温泉地としても知られる。豊富な湯量を誇り、湯温が高いのが特徴。
伊豆最古の温泉。桂川の両岸に建ち並ぶ老舗旅館や文人墨客が残した句碑など落ち着いた雰囲気の温泉地。
東側の古奈と、西側の長岡、この二つの温泉を統合、素朴でしっとりとした湯の町だ。「飲泉の湯」としても知られる。
美肌効果も高いといわれるにごり湯の温泉で体の芯から温まろう。
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