開湯は今から1200年前にもさかのぼり、弘法大師が発見したという伝説が残る伊豆最古の温泉。桂川の両岸に建ち並ぶ老舗旅館や文人墨客が残した句碑など落ち着いた雰囲気の温泉地だ。
住所 | 静岡県伊豆市修善寺 |
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交通 | 伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅から東海バスまたは伊豆箱根バス修善寺温泉行きで8分、終点下車、徒歩3分 |
営業時間 | 通年 |
問い合わせ | 修善寺温泉旅館協同組合 |
お湯の泉質 | 単純温泉(アルカリ性単純温泉) |
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源泉の数 | 16 |
お湯の色 | 無色透明 |
お湯のにおい | 無臭 |
源泉の飲泉 | できません(一部可、無味) |
源泉のpH値 | 8.6アルカリ性 |
源泉の温度 | 60.1度ほか |
ノスタルジックな伊豆の小京都
修善寺温泉は今から1200年前に弘法大師が発見した温泉で、伊豆の名勝地。鎌倉時代の源頼家の悲運の最期を描いた戯曲『修善寺物語』でも知られるように、源氏一族の骨肉の争いを演じた舞台。夏目漱石、芥川龍之介、岡本綺堂ら多くの文人に愛された温泉地である。
修善寺温泉へは電車だと三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅へ(約30分)、さらに 駅からバスなどで修善寺温泉へ(約10分)とアクセスがいいとはいえないが、それでも 人気の温泉というのはそれだけ魅力があるからだと思う。 ココはクルマに乗って温泉旅館へ直行しくつろぐだけの温泉ではない。歩かないとその 風情がわからない温泉場だ。特にオススメなのは、弘法大師が開いたといわれる「独鈷 の湯」(入浴禁止・足湯がわりにしている人多数・笑)あたりから桂川に沿って「竹林の小 径(こみち)」がいいのだ♪ 時より赤い欄干の橋を渡りながら、対岸から対岸へ時には (まさに)竹林の中を歩いていく。 これがじつに気持ちいい。途中お茶が飲めてひと休みできる和風の喫茶店があったり、 大人数が座れるベンチがあったり、無料で美術鑑賞などができる和風ギャラリー「しゅぜ んじ回廊」があり、現在は「修善寺温泉開湯1200年祭」を記念して、修善寺温泉に伝わ る「宝物」を写真パネルで紹介していてる。こんな素敵な小径をゆっくり歩ける温泉場は、 日本中でもそう多くはないだろう。 そして高さ12mの仰空楼(望楼)を併設する外湯「筥湯(はこゆ)」(350円・駐車料金400 円)で、ゆっくりとお湯に浸かれば、きっと充実の日帰り温泉となること請け合いだ! ちなみにこの筥湯は旅館組合加盟旅館宿泊者は150円で楽しむことができるそうだ。