小林一茶ゆかりの地でもある湯田中、老舗旅館が多く湯治場の面影を今も残している渋を中心に、新湯田中、星川、穂波、角間、上林、安代、地獄谷の9つが湯けむりを上げている。
住所 | 長野県下高井郡山ノ内町平穏ほか |
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交通 | 長野電鉄長野線湯田中駅から長電バス志賀高原方面行きで4分、渋和合橋下車すぐ(渋温泉) |
営業時間 | 通年 |
問い合わせ | 山ノ内町観光連盟 |
お湯の泉質 | 塩化物泉(ナトリウム-塩化物泉ほか) |
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源泉の数 | -- |
お湯の色 | 無色透明 |
お湯のにおい | ほのかな独特のにおい |
源泉の飲泉 | できません(無味) |
源泉のpH値 | 8弱アルカリ性 |
源泉の温度 | 50~98度 |
湯けむりたなびく善光寺平の奥座敷
志賀高原の水を集めて流れる横湯川と角間川の渓谷に沿って、9つの温泉が湧き出ている。この総称が湯田中渋温泉郷。約1400年前に発見されたと伝わる湯田中温泉と、神亀年間(724~729)に行基によって開かれた渋温泉が中心で、いずれもひなびた風情漂う共同浴場「大湯」を囲むように大小の宿が軒を連ねている。
小生、家内等とこの5月7~14日に利用させていただいたことから、湯治には湯田中温泉・丁子屋旅館を是非おすすめしたい。 一週間以上の湯治になるとかなり割安である。女将さんをはじめ旅館の皆さんが大変親切で家族的である。 食事は、自炊ができるほか、近くの食堂などへ出かけたり出前を取ることもでき、コンビニ等で弁当などを購入することもできる。 露天風呂もあり、湯温は高め。熱くて入り難いときは水でうめるとよい。ただし、男女交代の時間性。時間外に入浴したい場合は近くに小林一茶が愛用した「大湯」や「脚気の湯」もあるので、これらを利用することもできる(いずれも無料)。 歩いて数分のところに小林一茶の資料館があり、車を利用すれば長野市や志賀高原などもわずかな時間で行け、猿の温泉などもあるので、観光にも良い。玄関の前方には小林一茶の散歩道(小高い山道)もあり、運動にも好都合。俳人にとっては良いところであろう。そのせいか長期短期で逗留されている物書きの方もおいでのようである。 なお、当地では小林一茶の弟子が多かったようで、現在でもその方々の子孫の方が多く、それを誇りにされている。