「川湯」という名の通り、湯だまりからあふれ出た温泉が川となって温泉街を流れ、一帯に湯煙と硫黄臭を振りまいている。多数の宿と土産店が軒を連ねる温泉街は常に賑わう。
川湯温泉駅からは少々離れていますが、温泉街へは歩いて行くことにしました。駅を出るとすぐに、道は林の中に入ります。しばらく行くと、左手に硫黄?がブスブスと煮立っているような、はげ山のような一画が見えてきます。そこを右へカーブすると、ゆるやかな下り坂となり、林の中のほぼ一直線に延びる道の向こうに、明るい光を放つ温泉街が見えてきます。暗がりの林の中をひたすら歩いてきただけに、非常に賑やかに見えました。 この日は、温泉街のライダーハウスに宿泊。ライダーハウス併設の「食堂」で親子丼を食べ、宿で居合わせた泊り客数人で、温泉街の立ち寄り湯に出かけました。硫黄の香りが立ち込めるあたりは、やはり「温泉」なのですが、施設自体は街の普通の銭湯のようです。全般的には、北海道の「オーソドックスな温泉街」といった感じですが、ライダーハウスの相部屋で居合わせた見知らぬ同宿人と大宴会?になり、旅の話で大いに盛り上がったせいか、なぜかこの温泉街は印象に残っています。