雌阿寒岳の北西麓に位置する。アカエゾマツの原生林に囲まれ、素朴な湯治場の雰囲気。硫黄臭が強いが効能も確かと評判である。
阿寒湖の温泉街はいかにも観光地化されているが、そこから足を伸ばして雌阿寒温泉にたどり着くとまさに秘湯の 雰囲気が漂う。全て源泉掛け流しの風呂はもう典型的な硫黄泉で、石けんは使えず、タオルも役立たず、頭を洗う 用の別の水(水道水か?)があるほどで、温泉へ行って風呂に入ってゆったりしようと考えていると面食らう。 露天風呂もあるが、時期と天気と時間帯をよく読まないと凍る羽目になる。しかも男女の仕切りがほとんどその役目 を果たしていないという、全てがダイナミックな状況である。部屋は派手さはなくこぎれいにまとまっている。 アクセスは足寄からも阿寒湖方面からも行けるが、釧路から国道210号線を北に上り、阿寒湖から241号に 入るのが速い。一つ付け加えれば、翌朝ゆで卵は食べたくなくなる(朝食のメニューにはなかったが)。