湯野浜・あつみ（山形県）・瀬波温泉（新潟県）

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鮭の街・村上の名所めぐり

村上藩の財政を支えた鮭漁の歴史と奥深い鮭文化が学べるイヨボヤ会館

村上といえば鮭、鮭といえば村上といわれるほど、村上にとって鮭との関わりは深い。市内を流れる三面（みおもて）川は鮭の遡行で知られるが、その鮭の自然孵化増殖に世界で初めて成功したのがこの村上の地といわれる。

時は江戸時代、村上藩士・青砥武平治は鮭が母川回帰する習性を発見し、自然保護増殖のための人工河川を完成させ、安定した鮭の水揚げを確保することに成功。藩の財政に大きく貢献した。その鮭文化の歴史を解説するのが、このイヨボヤ会館だ。

なかでも、地下歩道で種川の水面の位置に窓を設け、秋に回帰してくる鮭の遡上風景が観察できる三面川鮭観察自然館が興味深い。秋の遡上シーズン以外でも、館内の生態観察室で鮭の生態が観察できる。ちなみに、村上ではイヨ（魚）は鮭、ボヤも幼児言葉で広く魚を意味し、イヨボヤとは鮭を指す方言として使われる。

イヨボヤ会館

電話：0254-52-7117
開館時間：9時～16時30分
定休日：無休（年末年始は休館）
入館料：一般600円、小中高生300円
アクセス：JR羽越本線村上駅から徒歩15分（タクシーで5分）
駐車場：100台（無料）
住所：新潟県村上市塩町13-34

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編集部チェック！

村上の秋から冬の風物詩といえば、市内のあちこちの民家の軒先に下がるこの「塩引き鮭」の乾燥風景。絶妙の塩加減で、ごはんが何杯でもおかわりしたくなる味だ。イヨボヤ会館では毎年秋になると「越後村上三ノ丸流鮭塩引き道場」を開講し、塩引き鮭作りが体験できる。

鮭文化を学んだあとははらこ茶屋で鮭料理を賞味

イヨボヤ会館の周辺は鮭公園（サーモンパーク）となっているが、隣接するサーモンハウスは1階が鮭製品を中心とするおみやげ処、2階が食事処「はらこ茶屋」と韓国家庭料理と村上牛焼肉店「新羅（シーラ）」が入っている。「はらこ茶屋」の店内にはテーブル席と座敷があり、一年中鮭料理がリーズナブルな料金で味わえる。メニューも豊富で、一番人気はイクラを満載した丼に小鉢や味噌汁が付く「はらこご飯セット」1,575円。予約すれば鮭料理フルコース5,250円～も味わえる。

はらこ茶屋

電話：0254-52-1717
営業時間：11時30分～15時・17～22時
定休日：無休
アクセス：JR羽越本線村上駅から徒歩15分（タクシーで5分）
駐車場：100台（無料）
住所：新潟県村上市塩町13-34

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昼食の後は温泉がいちばん湯元龍泉の露天風呂へ

瀬波温泉街の入口にある瀬波温泉唯一の日帰り温泉施設。自家源泉ラピス1号は地下180mから93.8度の高温の湯が毎分200リットルも湧出し、この豊富な湯量を使った滝湯が流れる大きな露天風呂が自慢だ。露天のあわ湯や大浴場も大きく、家族風呂も完備（予約制で1時間1,050円）。パブリックスペースも充実しており、見事な石庭や池、竹林を囲むように湯上り処の大広間、マッサージコーナー、個室客室、喫茶コーナー、中国料理店などがある。

湯元龍泉

電話：0254-52-5251
営業時間：9～22時（21時受付終了）
定休日：無休
入館料：中学生以上840円・3歳～小学生420円
アクセス:JR羽越本線村上駅から瀬波温泉行きバスで7分、瀬波温泉入口下車すぐ
駐車場：70台（無料）
住所：新潟県村上市瀬波温泉2-2-25

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海産物のみやげ探しなら岩船港鮮魚センター

瀬波温泉の南の外れにある。地元の漁業関係者が共同出資して造った施設で、1階は岩船港に水揚げされた鮮魚や海産物の加工製品を並べるコーナーが市場風に並び、みやげ探しや売り手とのやりとりが楽しい。秋から冬にかけては特産の鮭がズラリと並び、塩引き鮭を年末に届くように指定して宅配便で送る客も目立つ。入口脇には丼ものや麺類の軽食コーナーがあるほか、2階には本格的な海鮮料理や高級和牛などが味わえる食事処「番屋」もある。

岩船港鮮魚センター