鳴子温泉(宮城県)
チェックアウト後を楽しむ
ダイナミックな鳴子峡散策
高さ100mにもおよぶ大渓谷の鳴子峡遊歩道を散策する
鳴子温泉の西に位置する宮城県の指定名勝・鳴子峡は、紅葉の美しさが全国に知られている絶景ポイントだが、匂い立つ若葉のころや新緑を愛でるファンも多い。長さ4kmにも及ぶ峡谷は、がけの高さ80m〜100m、幅は狭いところでも10m、広いところでは100mにもなり、典型的なV字谷を形成している。屈曲した渓流、切り立った断崖や乱立した岩石など、ダイナミックな景観が続き、紅葉の季節には見物客が長打の列を作るほどだ。
川べりの散策が楽しい「鳴子峡遊歩道」は、大谷川に添って大谷橋(鳴子入口)から中山平入口までの2.5kmを整備したもの(約1時間のコースとなっている)。下から眺める奇岩や断崖などスケールの大きなハイキングコースは、猿の手掛け岩、虫食い岩、夫婦岩、弁慶岩、屏風岩などさまざまな奇岩が乱立し、周囲の落葉広葉樹林とあいまって見事な渓谷美を形作っている。
紅葉の見ごろは10月下旬。現在は、落石による遊歩道補修のため通行禁止(08年9月ごろまでの予定。問い合わせは0229-82-2026観光農政課まで)となっているが、鳴子峡中山平口に昨年オープンした鳴子峡レストハウスや大深沢橋からの眺望はおススメだ。
鳴子峡
- 電話番号:0229-82-2026(大崎市鳴子総合支所観光農政課)
- 入場料:なし(見学自由)
- アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅から車で8分
- 駐車場:あり(250台)紅葉時期は有料
- 住所:宮城県大崎市鳴子温泉尿前
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編集部チェック!
ハイキングを楽しみたいなら、鳴子温泉駅から往復2時間半の潟沼コースもうってつけ。潟沼は、約1,200年前の爆発によってできたカルデラ湖。日本有数の強酸性湖なので、エメラルドグリーンからさまざまに変化する湖面の美しさはまさに幻想的。山々に囲まれた静かな湖面を眺めながら周囲をめぐる遊歩道もあり、30分程度で湖畔1周ができる。季節や天候によって色合いの変わる山の湖へ足を伸ばしてみよう。
芭蕉も難儀した「奥の細道」ゆかりの尿前の関
尿前(しとまえ)の関は、江戸時代に仙台藩が出羽街道においた関所跡。山形県と宮城県の県境にあった御番所で、当時は厳重な取締りが行われていた。「奥の細道」の松尾芭蕉と門人曾良も元禄2(1689)年にこの関所であやしまれ、厳しい取調べを受けたのち、ようやく通過できたといういわくつきのところ。
石積みされた階段が往時の姿をとどめているだけだが、「奥の細道」の復元図や芭蕉像のほか、芭蕉が封人の家(関守の役所)で「蚤虱 馬の尿する枕もと」と詠んだ句碑が関所跡近くの山道が続く林の中にあり、風雪にたえて街道の雰囲気を今に伝えている。
尿前(しとまえ)の関
- 電話番号:0229-82-2026(大崎市鳴子総合支所観光農政課)
- 入場料:なし(見学自由)
- アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅から車で5分
- 駐車場:なし(近隣駐車場を利用)
- 住所:宮城県大崎市鳴子温泉尿前
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湯っくり湯ったり最高の食事処「さつき亭」
鳴子温泉街を一望できるビュースポット・鳴子公園内にある「ファミリーれすとらん さつき亭」では、旬の素材と地元産のオリジナルメニューが味わえる。 おススメは「ニジマス弁当」(1,260円)と「特製釜めし」(1,260円)。近隣の川で獲れるニジマスは、クセがないので食べやすいようフライにし、特製のソースでいただく(小鉢2品と味噌汁付き)。
また地元産の山菜をふんだんに使い宮城産のササニシキで炊き上げた釜めしは、秋シーズンになるときのこ釜めしに。また季節限定の「わらびのおひたし」(200円)も美味。このほか、山菜、きのこそば・うどん(735円)、ビーフシチュー(1,575円)、特製さつき亭弁当(2,625円)、特製さつき亭ステーキ(2,625円)などもある。
ファミリーれすとらん さつき亭
- 電話番号:0229-83-2585
- 営業時間:10時〜17時
- 定休日:無休(冬季12月〜3月は休業)
- アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅より車7分
- 駐車場:あり(50台)
- 住所:宮城県大崎町鳴子温泉尿前76-1(日本こけし館となり)
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東北の素朴な心と伝承を5,000体の伝統こけしに見る日本こけし館
鳴子峡のすぐ近くにある「日本こけし館」は、昭和50年にオープン。館内にはこけしのもっとも古い生産地である鳴子こけしをはじめ、東北各地に伝わる伝統こけし11系統すべてが展示されている。その数およそ5,000体。
さらに、こけしの文献や「高松宮殿下秘蔵こけし」、童謡作家の深沢要氏寄贈の「深沢コレクション」、溝口三郎氏寄贈の「溝口コレクション」などがあり、見ごたえ十分。
また体験・体感コーナーでは、プロの工人による木地挽きやロクロ描彩などの制作実演が見学できるほか、工人の気分にひたって絵づけの体験(1,050円)も楽しい。売店では、大小さまざまなこけしやねまりこ、木地玩具などが販売され旅の記念になっている。
日本こけし館
- 電話番号:0229-83-3600
- 開館時間:4月1日から11月30日(8時30分〜17時) 12月1日から12月31日(9時〜16時)
- 休館日:1月〜3月。あとは無休
- 入館料:大人320円
- アクセス:JR陸羽東線鳴子温泉駅から車で7分
- 駐車場:あり(50台)
- 住所:宮城県大崎市鳴子温泉尿前74-2
モデルコース例
- 尿前の関
- 車:3分
- 鳴子峡
- 車:3分
- さつき亭
- 徒歩:1分
- 日本こけし館
※2008年8月現在の情報です。掲載情報は変更される場合があります。
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