花巻・つなぎ・鶯宿温泉（北海道）

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はじめに宮沢賢治記念館へ

宮沢賢治記念館に繰り広げられる理想郷イーハトヴの世界を見る

宮沢賢治の肩書きを一言で言い現わすのは難しい。詩人であり、童話作家であり、科学者であり、宗教者であり、農業者でもあったからだ。そんなマルチ人間の賢治を理解できるのがこの記念館。

展示は賢治の育った環境から始まり、信仰、科学、芸術、農村、総合、資料、賢治の宇宙の8部門に分けられていて、それぞれに資料とパネル、文章による解説などがついている。解説によれば、たとえば賢治は若くして妙法蓮華経の教えに深く感動し、また科学面では地学、農学、化学を学び、アインシュタインの相対性理論も研究して四次元宇宙をイメージした。

そして実際の作業としては得た知識や思想を貧しい農民のために提供し、農業を指導して生活の向上と農業の発展に寄与している。館内をじっくりと回れば、「雨ニモマケズ」だけが宮沢賢治でないことがわかるだろう。

宮沢賢治記念館

電話：0198-31-2319
営業時間：8時30分～16時30分
定休日：無休
入場料：一般350円、高校生・大学生250円、小・中学生150円
アクセス：JR東北新幹線新花巻駅からバスで5分
駐車場：あり50台（無料）
住所：岩手県花巻市矢沢3-161-33

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編集部チェック！

館内見学順路の最初に、賢治が生きた明治29年から昭和8年までの暗い時代や、生まれた花巻また岩手地方の貧しい生活が紹介されている。そんな環境がわかると、あれだけの知識と思想を持ちながら、なぜ岩手県を離れず、岩手県をイーハトヴ（理想郷、夢の国）と考えたのか、その理由の一端が垣間見える。館内見学にはまず賢治の時代の背景を知ろう。

岩手の食材を手づくりで多才な味に仕立てる山猫軒

宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」に登場する西洋料理店と同じ。賢治が岩手を愛したように、この店も岩手の郷土の味を大切にしている。代表的なのが写真のイーハトーブ定食で、食材のほとんどが岩手県内産。
すいとん汁のすいとんは、毎日店で練ったものだ。賢治が触媒の白金にたとえて言った「白金豚」の角煮もある。1,450円。ほかにゴマや枝豆で作ったずんだを、餅につけて食べるわらしべ餅めぐり1,150円などもある。

山猫軒

電話：0198-31-2231
営業時間：食事は10時～16時30分
定休日：無休
アクセス： JR東北新幹線新花巻駅からバスで5分
駐車場：あり50台（無料）
住所：岩手県花巻市矢沢3-161-33

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戦後、高村光太郎が住んだ林の中の茅屋・高村山荘

彫刻家で詩人の高村光太郎は、太平洋戦争時に宮沢賢治の弟の清六宅に疎開。戦後この家に移って昭和20年11月から27年10月までを過ごした。鉱山の小屋を移築した建物は、杉皮ぶきの屋根に荒壁、畳3畳半という粗末な小屋だった。
妻の智恵子はすでにいない。しかしこの7年間に『智恵子抄その後』などを作り、昭和28年に十和田湖畔の「乙女の像」を完成させている。小屋での思索と、わが身を見つめる時間は大切だったのだ。

高村山荘

電話：0198-28-3012
営業時間：8時～17時
定休日：12月16日～3月31日
入館料：一般500円、高校生400円、小・中学生350円
アクセス： JR東北本線花巻駅からバス40分
駐車場：あり30台（無料）
住所：岩手県花巻市太田3-91

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450種6,000株のバラがある花巻温泉ローズ＆ハーブガーデン

花巻温泉ローズ＆ハーブガーデンには世界のバラが450種6,000株と、150種2,000株のハーブがある。最盛期は6月上旬～7月上旬のローズフェスティバル期間。また夏のバラが咲く7月～8月上旬は、ボリューム感のある花が多い。そして秋のバラのハイシーズンは10月上旬～下旬で、このときの花には色に深みがある。シーズンごとの見どころがいろいろだ。園内には宮沢賢治が設計した日時計花壇もある。

花巻温泉ローズ＆ハーブガーデン

電話：0198-37-2164
営業時間：6時～18時（11月下旬～5月下旬は7時～17時）
定休日：積雪期休園
入場料： 6月上旬～7月上旬は中学生以上800円、小学生以下無料。7月中旬～9月下旬は中学生以上500円、小学生以下無料。10月上旬～11月中旬は中学生以上400円、小学生以下無料。11月下旬～5月下旬は無料
アクセス： JR東北本線花巻駅からバス20分
駐車場：あり1,000台（無料）
住所：岩手県花巻市湯本1-125