日経おとなのOFF特別賞
温泉宿の取材経験が豊富な「日経おとなのOFF」編集部が、「2連泊したい宿」をテーマに
本物を知るおとなに相応しい温泉宿をセレクトしました。
1位 あさば
完成度の高さでは一番でしょう。部屋は能舞台を囲むようにあって、まさに非日常空間。食事は名物の穴子黒米ずしや駿河湾の魚介のお造りなど、シンプルながら実に上質です。修善寺の共同源泉をかけ流しで使うお風呂も広々。とりわけ見事なのはもてなしで、さりげなさが心地よい。非日常を楽しみながら、安らげる。この2つの要素、中々両立しないものです。
2位 強羅花壇
オープンエアになっている柱廊が有名。どことなくアジアンリゾートの雰囲気が漂い、和と見事に融合しています。庭園を歩き、周囲の自然を鑑賞するだけで気持ちが落ち着いて来るでしょう。もちろん、意匠を凝らした部屋や風呂はどれも贅沢。
3位 有馬山叢 御所別墅
“オンリーワン”がたくさんあるお宿。有名美術作家が手掛けた和モダンの客室は離れとメゾネット形式があって、全室サーマルルーム付き。食事も近海の幸や丹波地鶏など地のものを使いつつ、洗練されたフレンチに仕上げています。江戸時代の共同湯を復元した湯殿にあふれるのは有馬の名湯金泉。野鳥が訪れる自然環境といい、新神戸駅から車で20分足らずとは思えない非日常感が素晴らしいです。
4位 龍言
越後の庄屋や豪農の屋敷を移築した建物は豪快であり、質素であり、ある意味、贅沢。凝ったデザインや上質感を演出したインテリアではなく、素材をそのまま生かした空間が心地良いでしょう。そして何よりの魅力は新潟のおいしいご飯。何度でも食べたくなります。