館名からもうかがえるように、製糸業で財を成した片倉財閥が建てたホテルで、開業は昭和23年。敷地内には片倉家の別荘だった昭和3年築の数寄屋造りの別邸離れ「菊の間」や皇族や財界人の迎賓館として利用された洋館が移築されている。ロビーのシャンデリアや細部の造作などにも格式の高さがうかがえ、レトロモダンの雰囲気が漂う。建物は5階建ての本館と東館、3階建ての別館の3棟で構成し、全部で48室と離れ1棟があり、うち専用温泉浴室付きの特別室が3室ある。
平成20年5月に完成したばかりの白砂が印象的な中庭をはさんで、ひときわ目を引く建物が昭和3年に建てられ、この敷地内に移築された別邸離れ「菊の間」と迎賓館シャガードだ。いまでも泊まることができる別邸離れ「菊の間」は皇室御用達の歴史をもち、畳敷きの回り廊下もある見事な数寄屋造りの建物。その食事会場にも利用されたのが迎賓館シャガードで、現在でも会食・会合などに利用されている。宿泊客の見学も可能なので、その建築美にふれてみたい。
本館と東館は連結されているので、館内に立ってもその違いはわからない。フロントのある本館からエレベーターの前を通り抜けると、いつのまにか東館に入っているといった具合だ。浴場は東館の1階にあり、男女別の大浴場と露天風呂、その奥の通路の先に3年前に完成した露天風呂「びいどろ」があり、深夜に男女が入れ替わるというシステム。この露天風呂の床はガラス張りで、夜間は照明に浮かび上がるというユニークな造りになっている。
格調高いホテルというイメージが先行していますが、実際はとても利用しやすい気楽な雰囲気の宿です。気軽にお泊まりいただき、レトロモダンの雰囲気を楽しみながら、自慢のお風呂でゆっくりとくつろいでいただきたいですね。
(若女将の今井 美紀さん)
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