長岡の奥座敷と呼ばれる蓬平、その自然美豊かな山あいに佇む温泉旅館。ここは「福引屋」という名の通り、福を招く縁起の良い宿だ。玄関では七福神と招き猫が訪れた客を出迎えてくれる。ほかにも、和風サロン「福笑い」やおみやげ処「福袋」など、館内のそこここに、福にちなんだネーミングやモチーフが施されているのがおもしろい。商売繁盛の神として知られる高龍神社は、徒歩3分と近い。散歩がてら訪れて、お参りをしてもいいだろう。
客室では、四季折々の景色を眺めながらくつろぎの時間を。太田川を眼下に望み、清流のせせらぎに身をゆだねてゆったりと過ごせる。室内は純和風にしつらえられており、昔懐かしい日本情緒に心がほっと癒されるはず。また毎日夜9時からは、誰でも無料で参加可能な「福引富九時大会」を開催。景品には、次回利用できる無料宿泊券や食事券などが用意されている。食後のひとときにこんな催しがあれば、旅の気分も一層盛り上がるはず。
「縁起の湯」と称する天然温泉は、福を招く御利益風呂。男湯の大浴場は「商売繁盛の湯」、露天風呂は「湯~福(ゆ~ふく)」、女湯の大浴場は「家内安全の湯」、露天風呂は「福余香(ふくよか)」とそれぞれ名づけられ、ユニークなネーミングに思わず頬がゆるむ。湯は無色透明で、つるつる感があり肌にやさしい。効能は、肩こりや神経痛、女性には婦人病や冷え性の改善などがある。体が温まり疲れが取れたら、湯上り処「一福」でひと休み。
食事は、旬の食材をふんだんに盛り込んだ「こだわり膳」を用意。海の幸や山菜はもちろん、夏は巾着ナス、冬には里芋といった長岡野菜が、彩り豊かに供される。お米は、つやつやもっちりと炊き上がる新潟産コシヒカリを使用。地元ならではの味わいを余すことなく楽しませてくれる。料理やお酒を堪能したあとは、ら~めんこ~な~「福助」にてシメの1杯を。深夜0時まで営業しているから、小腹が減ったときの夜食としても最適だ。
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