石見銀山遺跡と
その文化的景観(島根)
文化遺産 2007年6月登録
石見銀山遺跡と
その文化的景観(島根)
文化遺産
2007年6月登録
概要
全盛期には世界の銀の3分の1をも産出したといわれる銀鉱山にかかわる遺跡とその集落
島根県のほぼ中心に位置する大田市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山遺跡。16世紀、世界で流通した銀の産出量の1/3は石見銀山で生産したといわれ、しかも産出された銀は非常に品質がよかった。遺跡の範囲は大きく3つに分けられ、「銀鉱山跡と鉱山町」「石見銀山街道」「港と港町」からなります。
アクセス
- JR大田市駅から石見銀山までバスで約20分
- JR仁万駅から石見銀山までバスでで約20分
- 出雲空港から石見銀山まで車で約1時間15分
おもな観光ポイント
- 石見銀山 龍源寺間歩
- 大森の町並み
- 羅漢寺
- 温泉津温泉
みどころ⁄ワンポイント
- 間歩見学
銀山の坑道のことを江戸時代は"間歩"と呼んでいました。一般公開されている"龍源寺間歩"は、自分で歩いて見学することができ、往時の銀山を感じることができます。石見銀山最大級の間歩"大久保間歩"の見学は「一般公開限定ツアー」のみ。その規模は他の間歩に比べて群を抜いています。 - 大森地区の街並み散策
大森地区は、江戸時代は幕府の直轄地だった石見銀山の中心の町。大正12年に鉱山が廃坑となった後も、地元の人の手により当時の面影をそのままに街並みが残っています。情緒溢れるカフェやお土産やさんも多く、ぶらり街歩きが楽しい。代官所跡や寺社など歴史的な建物だけでなく、街の景観に合わせたレトロな郵便局や銀行、自動販売機などにも注目です。 - 観光は徒歩もしくはレンタサイクルで
石見銀山は、環境を大切にした鉱山で、銀山の衰退とともに遺跡が周囲の自然に溶け込みながら残っています。そのため環境保護の観点から、車は駐車場に置き、公共交通に乗り換えて目的地へ向かう「パーク&ライド方式」の交通規制を実施しています。観光は街並みや周囲の自然を楽しみながらの徒歩が基本。短い時間で効率よく観光するにはレンタサイクルが便利です。 - 泉質自慢の温泉津温泉
銀の積出港として栄えた温泉津にある温泉津温泉。温泉津港の繁栄とともに、港を利用する多くの湯治客で賑わってきました。レトロな街並みの雰囲気と薬効豊な泉質が人気のポイント。湯の色はほのかな茶褐色で、季節や時間によって変化します。 - 足をのばして立ち寄りたい出雲大社
縁結びで有名な出雲大社まで、石見銀山から車で約1時間です。御本殿は、2013年に60年ぶりの「平成の大遷宮」が行われ新しく生まれ変わったばかり。大注連縄からは伝統が感じられ、広い境内を歩いているとゆったりした気分になります。