島内随一の景勝地である観音崎は、黒曜石の断崖がみられます。この黒曜石は、城山火山をつくる溶岩の一部で、ガラス質な岩石です。0.2ミリほどのガーネットが含まれています。先史時代には石器に加工され、瀬戸内海を中心に広い範囲で流通しており、考古学的に大変重要であることから、平成19年に「姫島の黒曜石産地」として観音崎一帯が国の天然記念物に指定されました。
おおいた姫島周辺の宿を探す大野川の支流、緒方川にかかる滝で、幅は約120m、高さは約20mあります。約9万年前の阿蘇火山の巨大噴火による火砕流が冷えて固まった溶結凝灰岩の柱状節理が崩落してできました。滝の上流にある鳥居は、緒方三社のうちの二宮社の鳥居で、毎年初冬に行われる「川越しまつり」の際に神輿がこの鳥居をくぐります。
おおいた豊後大野阿蘇カルデラ内の中央に位置する中岳は、有史時代を通じて今日にいたるまで、活発な活動を繰り返してきた国内有数の活火山です。そのため周囲には特殊な火山景観や植物、それと向き合う人々の文化が形成されました。火山とは何か、そこで育まれる生き物や文化を、目の前まで近づける火口見学をとおして知ることができます。
阿蘇周辺の宿を探す島原半島では雲仙火山などの火山が成長する中でつくりだした地形や、千々石断層を始めとしたダイナミックな断層地形を見ることができます。また、火山がもたらす恵みと災害の上で暮らしてきた人々がつくりだした文化や歴史も見所です。
島原半島周辺の宿を探す富岡半島はもともと志岐平野と海に浮かぶ小島でしたが、天草下島の西岸を北上する沿岸流が小石や砂を運んで、海岸に堆積させ、やがてつながって陸繋島となったものです。富岡半島では沿岸流が北東海岸を回り込むように流れ、半島の東側に砂を運んで鳥のくちばしの形を意味する砂嘴(さし)をつくりました。
天草周辺の宿を探す霧島山は加久藤カルデラの南縁の20km×10kmの楕円形の範囲に20あまりの火山と火口湖が集まっています。現在地表に現れている火山は加久藤火砕流の後、約30万年前からの火山活動により形成されたとされており、火山や火口湖の形態も多様で、まさに火山の博物館と言えます。
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城山は、シラス台地の地形を利用して山城の居城を構えた鹿児島城の跡です。このように、姶良カルデラの巨大噴火によってできたシラス台地は古くから城、畑、牧場などに活用されてきました。
城山にある城山展望台は市街地と雄大な桜島、錦江湾が一望できる鹿児島の代表的なビュースポットで、ここから眺める桜島は絶景です。
長浜湾西の江良部岬(通称恋人岬)に架かっている岬橋からは、長浜湾の変色海水と稲村岳・硫黄岳を一望することができます。長浜湾や南側の海岸線の変色海水が描きだす海面の模様は、潮汐、風向き、海流、降水などによって様々に変化します。また、稲村岳の奥に見える硫黄岳の噴気も日によって、時間によって変化します。訪れるたびに違った風景を見ることができ、まさに地球が生きていることを実感させてくれるジオサイトです。
三島村・鬼界カルデラ