山移川沿いに奇岩が連なる景勝地、深耶馬溪に湧く。肌がスベスベになる美肌の湯としても有名で、温度は少しぬるめ。深耶馬溪探勝の基地としても便利な立地で、豊かな自然美が満喫できる。
蕎麦と温泉、「食事の方は無料(足湯100円)」店内に源泉掛け流しの温泉300円。壁がなく、柱と屋根だけの簡素な造り。三メートル四方ほどの浴槽を、丸太のベンチがコの字に囲む。こぢんまりした空間は、手作り感があって落ち着く。早速、ドライブでくたびれた、薄茶色に輝く湯船に両足を入れた。 「あ、意外とあったかい」。体温より少し温かめのお湯に、指先のむずむず感がパアーッと消え去る。両足を八の字に広げ、ひざまでどっぷりつかると、足の血管が元気よく動きだした。屋根越しには、耶馬渓の麗峰。深い緑(少し色ずき)に目を休ませ、日常を忘れた。