開湯以来1800年、熊野詣での湯垢離場だった歴史を持ち、旧社地大斎原へは熊野古道大日越が延びている。温泉街を流れる湯の谷川の川原には源泉湯筒や世界遺産に登録されている「つぼ湯」があり、漂う湯煙が温泉街を包む。
5年程前、年末年始を日本最古の「湯の峰温泉」で過ごしました。私にとって人生で最高の温泉、それは湯の峰温泉、温泉だけでも満足できます。しかし、この地はそれだけではありません。10数年、年末年始を青森から沖縄まで日本各地を旅行で過ごし、ご当地のクエ料理、のどぐろ、有名な海老、お刺身、ラーメン、うどんの有名店などを美味しくいたただきましたが、一番心に残るのは、あづまや荘の風情のある食事でした。夕食の一品「鮎の塩焼き」、朝食の一品「温泉粥」が風情や人にもよると思いますが、すばらしく美味しいと感じました。何よりの食事でした。また、札幌から卵とみかんの網目袋を持参し、すぐそばにある「湯筒温泉での卵づくり」は、何百年もの間、地元の方々と旅人が続けているであろう光景が思い浮かびました。「世界遺産のつぼ湯」の入浴、やはり素晴らしかった熊野古道、熊野三大社、熊野速玉、熊野那智、熊野本宮、感動の連続、温泉だけでもすごいのに25年程前から全国を旅していますが、私と妻にとって、この地は人生の中でもう一度かならず、再訪したい温泉となっています。再訪が叶えば、体が震えるのではと思える程、心が高まる思い出の地です。