建御名方命(たけみなかたのみこと)が鹿が好んで飲むのを見て発見された、弘法大師が杖を突き立てたところから塩が吹きだしたなど、諸説が残る湯。南アルプス南部の登山口にある。
6月8日、松川ICから大鹿村へ向かった。日曜日のためか狭い道路だがあまり対向車はなかった。まず、大河原の中央構造線博物館へ行く。こんなものがあるとは知らなかった。すばらしいの一言に尽きる。館長さんがまた懇切丁寧に説明してくださる。外部の岩石の並べ方もみごとである。中央構造線が関東まで延びているのははじめて知った。この博物館が多くの人に見てもらえることをきぼうする。旅館の山塩館、出迎えに出てこられた女将さんを見て驚いた。「えっ、若い」と思った。もちろんご主人も若い。ということは、この旅館はうまく相続されているのだと思った。お湯がまたいい。飲むと塩味がするが海水の辛さとはまた違う。夜の食事がまたすばらしい。鹿肉もおいしかったが、鯉の甘露煮がおいしかった。 翌日、青いケシを見に行く。くるまで40、50分かかる。丁寧につくられた畑の中に、青いケシが咲き始めていた。6月の下旬ごろが満開になるのだろうが、十分見ることができた。帰途、大池湿原でクリンソウの群落を見つけた。この旅は、これで満足であった。欲張って、北川露頭も見た。次は、10月にあるという大鹿歌舞伎を身に来たいと思う。