幕末の慶応二年(1866)、坂本龍馬が寺田屋でうけた刀傷をいやすために妻のおりょうと訪れたのが霧島。西郷隆盛が帰郷する船に同乗して鹿児島へ入った龍馬は霧島での滞在を姉の乙女への手紙で書き送っている。百数十年前に龍馬が滞在したといわれているこの宿はその後も与謝野鉄幹、晶子夫妻、犬養毅首相などが訪れた鹿児島随一の歴史ある宿。自然と伝統が育んだ名湯に存分にひたりたい。
圧巻、奥行き25メートル超、最深部分は1.4メートル。硫黄谷庭園大浴場はまわりをぐるりと20数種の多彩な湯船が取り囲んだ自墳泉。27本の自家源泉を持つ湯量は1日に八万石といわれこの量を換算すると1分間にドラム缶50本分、1日にドラム缶72000本分に相当する。大浴場の中央にある木のといからは掛け流しの湯が湯気をたてて流れおち、広さ、湯量ともそのスケールの大きさに圧倒されるばかり。
三代目の館主が「斧をいれない」と宣言し今でも忠実にその意志がひきつがれている百年杉の林。ホテルのシンボルマークともなっている杉、これまでに切られたのは建物に迫ってきた1本を安全のためやむなく切ったのみ。その切り落とした杉も末永くとっておきたいということから手彫りのオブジェとして館内に飾られている。30万坪の敷地内の林にはホテルのまわりに遊歩道があり森林浴ができる、夜はラウンジやレストランから見るライトアップされた眺めがすばらしい。
百年以上も前から多くの方々に愛されてきた温泉をぜひご堪能ください。
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