嬉野温泉のはずれ、温泉街を一望する高台に建つ瀟洒な建物。中に入って最初に見えてくるのは、暖炉と大きな書棚が並ぶロビー。椅子に腰掛けて、気ままに美術全集や文学全集を読みながら、ゆったりとした時間を過ごしたくなる。ここはノスタルジアをテーマに造られた個性豊かなホテル。初めての訪問でもどこか懐かしく、一瞬、住み慣れた故郷の実家を思い起こすようなムードが漂う。館内に入った瞬間から、心が和んでいくのを実感する。
嬉野温泉にある宿らしく、ホテルの機能に温泉旅館のくつろぎ感を加えた場所もあり、それが顕著に現れているのが露天風呂や大浴場だ。露天風呂はピラミッド型の屋根がユニークで、異国の森の中に迷い込んだかのような雰囲気。一方、大浴場は行灯スタイルの照明が幻想的で美しく、陶製のタイルなどに大正浪漫を感じるしっとりとした空間。ともに魅力あふれる温泉浴場になっている。このほかに貸切露天風呂もある。
旅館とはまた違った雰囲気の中で、嬉野温泉の湯と料理を楽しんでいただきたいと思います。お客様に何度でも足を運んでいただけるような温もりのあるホテルを目指して、私たちは日々努力してまいります。
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