宿のコンセプトは「大正ロマン薫る時わすれの湯宿」。木の香と土の香がただようような懐かしさがあり、すっきりとした美しさの近代性も感じられる。居心地がいい館内だ。それは玄関に並ぶ下駄と二重になった格子戸、幾何学的なデザインをほどこした壁、伝統的なべんがら色を取り入れた外壁などから伝わるものだろう。掘りごたつにステンドグラスという意表をついた食事処もあり、くつろぎと華やぎが入り混じる。
長野県産の食材を中心にした、オリジナルの和風会席料理だ。献立は季節ごとに変わり、それぞれ旬の素材を盛り込む。たとえば春はフキノトウやコゴミ、ワラビといった山菜が多く、夏は信州で育ったアユを料理し、秋はキノコといった具合。もちろん信州牛、信州サーモンなどは定番のように使われる。また館内に明治12年から続く「蕎麦処やぶ」という店があるように、手打ち蕎麦は自慢の一品。そばプランの宿泊には必ずついている。
本館であるみすず館1階に、男湯の観月と女湯の花錦がある。どちらも昼間の清掃時間を除いていつでも入浴が可能だ。露天風呂は女湯がひのき造りで男湯が岩風呂。もっとも女湯には素通しのガラス屋根がついた岩風呂があるので、いろいろな浴槽に入れる楽しみは女性が有利といえる。露天風呂は男女とも浴槽の近くまで植木が迫り、自然味が感じられる。温泉はいずれも新湯注入と循環ろ過の併用式。
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