石畳の温泉街がノスタルジックな情緒を醸す渋温泉にあって、数ある宿の中でも郷愁を感じながら過せるのがここ。ケヤキの一枚板を敷いた上がり框から館内に入ると、子供の頃に口ずさんだ童謡のBGMがどこからともなく聴こえてくる。ロビーラウンジ「まほろば」には昭和30年頃に使われていた小学校の机やイスが並び、唱歌の教科書やサクマドロップ、剣玉も置かれている。「懐かしさに心も温まる宿」というテーマが凝縮されたロビーから、幸せの一夜が始まる。
風呂は1階にあり、大浴場から露天風呂へ続く造りは男女ともほぼ同じ。特に壁から吹き抜けの天井まですべてに檜を使った湯屋建築の大浴場は見事で、木の香りと美しさを楽しみながら天然温泉に浸かれる至福の空間だ。間接照明に木肌が浮かび上がる夜は、ひときわ情緒豊か。2種類(季節により3種類)の源泉をブレンドした湯はわずかに濁った弱アルカリ性で、最初は熱いと感じるが肌に馴染むとともに心地よくなってくる。何度でも入りたくなる、あと引く名湯である。
食事は朝も夜も食事処でいただく。間仕切りをした広間と個室があり、どちらでも家族やグループ水入らずでゆっくり楽しめる。佐々木料理長が仕込んだ自家製果実酒から始まる夕食は、北信濃の季節を感じさせる会席料理で、前菜から水菓子まで10品以上が膳をにぎわす。米や野菜、豆腐、肉など使用する材料はすべて長年付き合いがある地元生産者から仕入れる安全なもの。予約時にアレルギーや好き嫌いを伝えておけば、それに対応した料理を用意してくれる。
館内のそこかしこに昭和初期の面影を偲ばせて、湯量豊富な温泉とともに幸せなご宿泊をお楽しみいただいております。心を温める笑顔の宿、そんな宿作りを目指して精進して参ります。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。(女将の山田貴子さん)
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