約1200年前に小野小町が発見したという開湯伝説が残るいで湯。ラジウム含有量は、日本に湧く高温の温泉の中ではトップで、五十肩などの神経系統の症状に効能があるといわれる。
夕食をすませ蛍公園へ行くと、子供達の歌声が聞こえたんだ、覚えてる?この童謡。 ルシフェリンとルシフェラーゼの酵素が小さな蛍の身体で反応・・キレイダネ、まったく。暗闇に光の残像をいくつも描くんだよね。蛍を見たのは生れて初めてだった、森間の向こうに見える無数の星と、流れ落ちる蛍が重なって見えるんだよ、どちらが星で、どちらが蛍か、小野小町もこの景色を見たのだろうね。 一日目、すき焼き、牛刺し、二日目、シャブシャブ、三日目、鯉の甘露煮、食べきれない食事、米沢から30分のこんな近いところに、こんないい湯があったとは、本当は誰にも教えたくないな。共同湯二か所、河原にも露天風呂、200円、各旅館の内湯も手形を買うと何軒かに入れるし、自炊できる旅館も何軒かあった、これからは毎年一週間ぐらい蛍の時期に通うかな、おいしい吟醸の生酒もいっぱいあったし、山形のお米も、ただものじゃない旨さだった、あのおかみさんにももう一度会いたいな、とかく他人事と考えがちな軽さに対して悲しい目をして基範に気づかせてくれた。