室町時代に石見銀山の採鉱が始まってから、銀の積出港として栄えた往時の面影が色濃く残る湯の町。港に続く細い道沿いにはクラシックな構えの宿や格子の民家、白壁土蔵などが続く。
温泉街・温泉津(ゆのつ)は、かつて石見(いわみ)銀山の採掘が盛んだった頃、銀の通る街道沿いにある温泉街、とても栄えたそうです。今でも、木造の建物や懐かしさを感じさせる看板などが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている、雰囲気たっぷりのいい温泉街です。 日帰り温泉も、泉質がとてもよいと評判の公共浴場があるので充分楽しめます。「元湯」は、発掘から1300年の歴史がある温泉で、その薬効の高く湯治湯として評判の外湯。「薬師湯」は全国で209カ所ある天然温泉のなかで、11箇所しかない評価5のお墨付きを(社)日本温泉協会からもらっている、やはり薬効を期待してしまういい温泉です。もちろんかけ流しの天然温泉です。 両方の温泉に行き、「元湯」も「薬師湯」もすご~く良かったです。個人的には元湯のほうが好きです。3つある浴槽の真ん中が「ぬる湯」ですが、私が入ったときはけっこう熱めでした。左側の48度源泉は、アッチッチ! やはり「源泉に入りたい!」とがんばったのですが、いやはや、1分入っていられたでしょうか。熱いお湯のほうが黒っぽかったように覚えています。お風呂場のひなびた感じがたまりません。 石見銀山が世界遺産に決定してから、観光客がすごいそうですね。ここの温泉街も混んでいるのかしら…。こういった、風情のある外湯の雰囲気が変わっていないか、少々、気になる今日この頃です。