大畑川と湯ノ股沢の合流点に湯が湧きだす奥薬研温泉。男女時間別の露天風呂かっぱの湯と、男女別の夫婦かっぱの湯があり、浸かりながら眺める景観が素晴らしい。
下北半島の奥、今や畏怖も薄れた恐山を過ぎると、山中に何の変哲も無い建物が見えてきます。 「今でもこんなところがあるんだなあ。」と思わせる、全く手の込んでいない温泉です。 脱衣場から露天風呂へ向かうと、石組みの広い湯船に緑色の湯。 耳に入ってくる「ざぶざぶ」という音は湯が溢れる音か、眼下の川のせせらぎか・・・ 地元らしきご婦人は無口で、「わーっ!」「きゃーっ!」「どんだけーっ!?」などという奇声も聞こえず。 自分もただ自然の一部に同化したかのような気分が味わえます。