■checkポイント■
≫≫≫ 「利き酒処」で地酒を試せる
≫≫≫ 酒処ならではのアメニティ
≫≫≫ オススメは風呂付きの客室
≫≫≫ やっぱり嬉しい夜鳴きそば
オススメしたい方
【カップル、夫婦、女性同士】
「雪」や「酒」など越後らしさを前面に押し出した共立リゾートの宿が2019年4月に開業しました。JR越後湯沢駅から徒歩で行けるアクセス至便な立地です。
「酒」を前面にアピール
「越後湯沢温泉 湯けむりの宿 雪の花」は酒の枡を使って館内をデコレーションしていたり、夕食前に「利き酒処」で気になる日本酒を試すことができたりと、酒処、新潟を存分にアピールしています。
まず最初に向かったのは、大浴場。
内風呂はきれいなうぐいす色をしていました。ぽかぽかとよく温まる保温効果の高い温泉です。
真新しい湯船と湯椅子、湯桶から上品な檜の香りが漂い、快適な空間です。
足元は濡れてもOKの畳が敷かれ、ラジウム温泉、薬湯風呂、シルキー風呂、ミストサウナなどいくつもの湯船やサウナが楽しめます。
洗い場は8つしかなかったのですが、私が行った時にはそこまで混雑はしていませんでした。
露天風呂の形状もちょっと変わっています。
木の仕切りで囲いが造られていたので寝湯かと思いましたが、長さが短いので「座り湯」とでもいうのでしょうか。ここに座って、竹の枝の目隠し越しに山々が見渡せます。
脱衣所にある化粧水、乳液、化粧落としなどは、コーセーの「雪肌精」。
客室に置かれたボディシャンプー、シャンプー、コンディショナーは、白瀧酒造の「上善如水 MISHU(ミシュ)」。ほのかにお酒の香りがして肌がしっとりと潤う日本酒のアメニティがセレクトされていて、お土産に買って帰りたくなりました。
さらに、貸切風呂は岩、檜、陶器の3種類あります。
人気なのでなかなか入れないかと思っていましたが、10分待てば入れました。ただし、温泉は循環で若干の塩素臭も感じたので早々に退散。予約は不要でランプが点灯していなければ入れる仕組みです。
「利き酒処」という新しい取り組み
夕食の案内を待つ間に、こんな気の利いたサービスもあります。
「久保田」や「八海山」「緑川」「たかちよ」など越後の日本酒銘柄がズラリと並んでいて、グラスで利き酒ができるんです。夕食前に試飲し、気に入ったお酒があれば、夕食時に注文できるという仕組みです。
この日の主菜は「雪の花山海蒸し」。
新潟和牛と越後妻有豚、越の地鶏、さらには蝦夷鮑や塩引き鮭など地場の美味しいものを全部詰め込んだ、お宝蒸しです、
最後の〆膳が選べるというのもちょっと嬉しい。
「桜海老ご飯の篭蒸し」「へぎ蕎麦」「新潟名物タレかつ丼」の3つの中から私はタレかつ丼を選びました。
やっぱり、夜鳴きそばでしょ
たっぷりと会席料理をいただいた後だから、もう何も食べたくはないはず。
なのに、不思議と入るんですね(笑)
共立リゾートの宿の定番、夜泣きそばサービスは夜もかなりまわった時間から。
この時間にラーメン、食べちゃダメでしょ、と思うんだけど、皆さん、遅い時間なのに起きています。これが美味しいのです。
さらには、アイスキャンディも無料と来たら、湯上がり後に立ち寄り決定です。
翌朝は、客室の風呂へ。
今回宿泊したのは、風呂付きの「和セミスイート」。
温泉を足し湯して入れるのでいつでも適温。思い立ったときに温泉に入りたいという人には、やっぱり風呂付きの客室をおすすめします。
湯けむりの宿 雪の花
- 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢317−1
- 全86室
- 1泊2食 1万2,000円〜(税別)
- IN 15時/OUT 11時
- 日帰り入浴 不可
写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)