ロールス・ロイスでお出迎え　～元湯陣屋～（神奈川県・鶴巻温泉）

■checkポイント■
　≫≫≫ ロールス・ロイス・ファントムで送迎も
　≫≫≫ 全室、温泉の露天風呂（一部内風呂）付き
　≫≫≫ 各種宴会に対応
　≫≫≫ 2018年、100周年で客室をリニューアル

オススメしたい方
　【家族、夫婦、小グループ】

「法要の後のお食事を旅館で」
「親族で長寿のお祝いをしたい」
こんな要望にぴったりなのが、神奈川県・鶴巻温泉の「元湯陣屋」。

新宿から、車でも電車でも約１時間。「首都圏からアクセス至便なところに、こんな落ち着いた和の旅館があるなんて」と驚く人も多いことでしょう。

約1万坪という広大な敷地に、客室数はわずかに18室。
もともとは、源頼朝の家臣、和田義盛公の陣屋跡地で、大正7（1918）年に三井財閥が接待所として建てたのが始まり。現オーナーの祖父が囲碁や将棋のタイトル戦をするために購入し、のちに旅館として営業を始めたといいます。

旧大名家の黒田藩が、明治天皇を迎えるためにつくった「松風の間」を大磯から移築して客室にしたり、毛利元就や宮本武蔵の武具、武田家伝来の鎖帷子、上杉謙信の十字の槍など戦国時代の貴重な品々が館内に飾られ、樹木が茂る日本庭園が四季の移ろいを美しく映し出してくれます。

会食に使いたい5つの理由

この宿は宿泊はもちろん、家族や小グループでの会食をするのに適した宿です。
その理由を5つ挙げてみます。

●首都圏からの交通の便がよい
●料理がおいしい
●小グループから使える個室がある
●ロールス・ロイス・ファントムで特別な日を演出できる
●おもてなしレベルが高い

とくに変わっているのがロールス・ロイス・ファントムでの送迎でしょう。

英国の名門、ロールス・ロイス。そのなかでもラグジュアリーカーのトップに位置づけられるファントム。この写真は数年前のものですが、最近、お客様の利用が増えたことから新型が仲間入りして2台体制で対応しているそうです。

対象エリアは、神奈川県内はもちろんのこと、東京、千葉、埼玉、静岡など関東圏のお客様。
「遠いところでは宇都宮までお迎えにいったこともあります」（女将）と、広範囲をカバーしているようです。

自宅の玄関から旅館まで送り迎えをするというのは、ほかにはなかなかないサービスですね。

ロールス・ロイスで送迎サービスをしてもらうには？

さて、このサービスを利用するにはどうしたらいいのでしょうか？
宿泊者全員が対象というわけではありません。

宿のホームページを見ると、ロールス・ロイス送迎プランは、「ふるさと納税プラン」（2人で40万円）のみが該当のようですが、実は一般の宿泊プランでも対応してくれます。

一人実質8万円程度～が対象となるようなので、お宿に相談してみるといいでしょう。

寝湯付きの浴室をリニューアル

男女別の浴室は2018年11月にリニューアルを施し、以前あった場所と同じところに造り替えました。御影石の内湯と庭を望む露天風呂はシンプルな造り。泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物泉、泉温が低いため、加温・循環しています。

露天風呂は寝湯付きです。
庭園を眺めながら、ぼんやりと寝湯に浸かると気持ちよさそうです。

そして、お客様の目にとまることはまずありませんが、
元湯陣屋は、旅館業務支援システムを独自開発している宿なので、見えないところの取り組みが面白い。

使用済みタオルを入れる箱の中に、センサーが仕掛けられていて、
タオルのカサが増すと、メンテナンスアラートが鳴り、近くのスタッフがすぐにタオルの回収にやってきます。

だから、濡れたタオルが満杯になってしまうという光景は、この宿には見られません。
ちなみに、タオルはふかふか、上質なものが使われていて、気持ちのよい滞在ができます。

100周年にあわせて客室もリニューアル

2018年は創業100周年とのことで、全18室のうち、7室の客室をリニューアルしています。
たとえば、「扇」のお部屋は、檜の露天風呂付きの和洋室で、落ち着いた雰囲気の和室とベッドルームの2間があります。

「篝火」のお部屋は２つあった10畳の客室を１つに。広々としています。
紅葉は11月半ば～12月上旬なので、遅めの紅葉狩りもできます。

また、2019年7月には100畳の大広間を分割して、70畳と20畳の個室にリニューアルしました。
20畳の個室は10名程度の家族や仲間での食事や顔合わせなどによさそうです。

70畳の広間はパーティや宴会のほか、音響設備を備えているので演奏会などにも使えます。70インチの大型モニターやプロジェクターがあるので、企業のセミナーやパーティなどにも対応できます。庭園に向かって大きな窓があり、開放感も抜群。お庭を生かしたレセプションパーティなどさまざまな活用の仕方があるそうですよ。