■checkポイント■
≫≫≫ 東京駅前のスモールラグジュアリーホテル
≫≫≫ 「和」をテーマに38室を改装
≫≫≫ 朝食には野菜とキノコのしゃぶしゃぶ&サラダ
≫≫≫ 青竹踏みや履き心地のよいスリッパなど完備
オススメしたい方
【ビジネスマン、カップル、おひとりさま】
ふわふわの高級ホテル仕様のスリッパと、
素肌に優しくて洗顔・シャンプー・ボディソープにも使えるオールインワンシャンプー。さらにワッフル地が心地いいルームウエア、
消臭スプレーは安心・安全なバイオの消臭スプレー。
「あったらいいな」を実現したのが、ホテル龍名館の新客室「FORUS」です。
“東京駅にもっとも近いモダン旅館”を標榜して、
開業10周年を機に全135室のうち約3割に当たる38室を大改装しました。
「和」を意識すると、ホテルはこうなった
東京駅八重洲北口から徒歩3分という立地の良さ。
もともと、明治32(1899)年に開業した「旅館龍名館本店」(現・ホテル龍名館お茶の水本店)の分店が前身なので、著名な画家や作家、芸術家など文化人が泊まった伝統ある旅館の歴史を意識しながら、改装を行っています。
エレベーターの前には、かつて旅館だった時の看板が掲げられていました。
フロントとレストランは15階。15階でチェックインし、8〜14階の客室へと入ります。
改装のテーマは「旅の部屋」。
ベッドルームでありながらも、畳敷きの小上がりのスペースを作ってちゃぶ台を置いたり、質のいいオリジナルブレンド茶を用意したり、浴衣を貸し出したり、折り紙やお手玉、輪投げなど昔の遊び道具を飾ってみたりと「日本文化」を強く意識した造りです。
ダブルベッドのベッドマットには高弾力の「エアーSX」、
シャワーヘッドは微細な気泡で洗浄作用が高いマイクロバブル、
オーガニックエキスのシャンプー、
足指パッドなど備品やアメニティもかなりこだわっています。
Bタイプの「TOKYO SOHO」は5室。
「オフィス・ルーム」をコンセプトにしていて、滞在中のひらめきを書き留められるよう、ホワイトボードが室内に置かれています。でも、ホワイトボードそのままじゃ味気ないので、障子柄のデザインの「ラクガキウォール」という名称です。
大きなソファにどかっと腰掛けられるリビングルームは、男性客でも広々使えそう。
また、スペースに余裕のない都心のホテルならではで、造りつけの飾り棚や筒状の突起物にコートやバッグが掛けられるように工夫されているのも面白いですね。
本格和食を堪能できる“東京ブッフェ”
朝食はブッフェスタイルでいただく「東京ブッフェ」(税込2500円)を15階にある「花ごよみ東京」で。月替わりのメニューです。
監修は、群馬県「源泉湯の宿 松乃井」の農家レストラン「野喰禅料理かしきや」のシェフ・矢吹淳男氏。
ニュースリリースには、「料理長を務めた『銀座コムズホテル』の朝食ビュッフェで、JTB朝食アンケートで全国1位を獲得する等で、『日本一の朝食シェフ』と称されています」とあります。
見た目も美しくて、ワクワクするような品揃え。
食材の質にこだわっているからか、どれを食べても美味しい!
目玉はコレ。
「東京ほうれん草」「東京小松菜」「東京ルッコラ」、伝統野菜の「しんとり菜」「後関晩生小松菜」など24種類の野菜、きくらげやヤマブシタケ、マッシュルームなど12種類のキノコ類をサラダやしゃぶしゃぶでいただきます。
ドレッシングはいろいろ用意されていましたが、ひき肉やナッツを混ぜた“食べるドレッシング”を選んでみました。
パンは石窯焼き。
選べる生卵は、3種類(もみじ、桜、比内地鶏)用意されていました。
玉ねぎやトマト、トウモロコシがゴロリとそのまま焼き上げられた焼き野菜も体に良さそうですね。
特製卵焼きやおぼろ豆腐、がんもどき、どんこ椎茸の煮物、ひじき、お刺身など、手作りの本格和食がたくさん並んでいて、元旅館ならではの、朝食にかける本気度が伺えました。
宿泊客のみならず、一般の人も利用可能ですので、東京駅にお立ち寄りの際はぜひ利用してみてくださいね(平日7〜10時、土日祝日は7〜14時)。
ホテル龍名館東京
- 東京都中央区八重洲1-3-22
- 全135室
- フォーラスダブル1泊1室2万7,000円〜(一人宿泊可)
- IN 14時/OUT 11時
写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)