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泊まれる伝統工芸「阿波藍ルーム」〜アオアヲ ナルト リゾート(徳島県・鳴門市)〜

■checkポイント■
 ≫≫≫ 迫力の阿波踊りライブが楽しい
 ≫≫≫ 藍師が手がけた「阿波藍ルーム」は4室
 ≫≫≫ 阿波藍染めや大谷焼、手漉き和紙作りを館内で体験できる
 ≫≫≫ 2019年春、リブランド

オススメしたい方
 【夫婦、カップル、ファミリー、女性同士】

青い海を見下ろす絶好のロケーションに立つオーシャンリゾートが、2019年4月リブランドをしました。

「ルネッサンスリゾートナルト」の名称が「アオアヲ ナルト リゾート」に変わり、段階的に館内リニューアルを行うそうです。

さて、「アオアヲ」とは変わった名前ですが、日本語の「アオ(青)」と、青の由来となる大和言葉の「アヲ」(会う、合うの意味)から成り、青々と青く際立っているさまを意味しているそうです。

ホテルのロゴには、丸や三角、四角などのマークが入っていますが、これは漢字が伝来する以前、縄文時代から使われていたという「ヲシテ文字」というものをモチーフにしているそう。


ヲシテ文字で書かれた玄関前のホテル名 ≪写真:野添ちかこ≫
青い空と海が眼前に広がり、日本最大の藍作地帯として知られる徳島県の阿波藍=「青」にゆかりあるリゾートホテルにふさわしい名前です。

客室に置かれたバスタオルやトイレットペーパーにもヲシテ文字をモチーフにしたロゴマークが印字されていてワクワク気分が高まります。


オリジナルグッズをはじめ、トイレットペーパーやバスタオルにもロゴマークが印字されています ≪写真:野添ちかこ≫

ジャパン・ブルーの「阿波藍ルーム」で快眠

とくに象徴的なのが、2018年夏〜冬に完成した4室の「阿波藍ルーム」。
「阿波踊り」や「鳴門の渦潮」などそれぞれ異なるテーマを設けて、徳島を代表する匠たちが仕上げた客室です。

徳島県には、藍染めの工房が5軒あるそうですが、そのうち4人の藍師が4室を作ったとのこと。県も全面的にバックアップしており、ここに来れば、手間と時間をかけて染められた本物の「本藍染」を間近に体感することができます。

今回、私が泊まらせていただいた客室は、徳島県の無形文化財の指定を受けた、紺屋 古庄藍染處の六代目、古庄紀治さんの作品。


「無」をテーマにした「阿波藍ルーム」509号室 ≪写真:野添ちかこ≫
テーマは「無」で、テーブルセンターや座布団カバーのほか、次の間のふすまや床の間に飾られた幾何学模様の額の作品、網代編みの建材やランプなど、布や紙以外の壁の板や焼き物にも藍染めを施し、伝統美を感じながら上質な滞在ができます。

客室内には匠による藍染作品が展示され、現代の名工の世界を体感できます ≪写真:野添ちかこ≫
藍色に染められた大谷焼の湯呑みで藍を原料にした「阿波藍茶」をいただいて、藍三昧。

とくにふすま絵が描かれた次の間は、布団で眠る部屋ですので、藍染めのブルーを目に焼きつけた後、眠りにつくことができます。ジャパン・ブルーが快眠へと誘って、翌朝は目覚めもスッキリ。

次の間のふすま絵も藍染め ≪写真:野添ちかこ≫
さらに、「阿波藍ルーム」とは別のこんな面白い客室もあるんです。
その名も「ヒマワリルーム」。

ゴッホのヒマワリルーム ≪写真:野添ちかこ≫
こちらは2017年に完成した客室で、ゴッホのレプリカの絵画が飾ってあります。
ゴッホが過ごした南フランス、アルルをイメージして黄色やオレンジを配色した明るい客室。大塚国際美術館の開館21周年を記念して、ゴッホの絵画からシェフがイマジネーションしたフレンチ懐石ディナーをセットにした宿泊プランも販売しています。客室に置かれたマグカップやハーブティー、アロマオイルなども全てヒマワリをイメージしたもの。楽しい滞在ができそうです。

鳴門の海から届いた魚を会席で

リゾートホテルですから自由度が高い食事ができるのも魅力の一つ。
和会席、割烹バイキング阿波三昧、炭火焼、フレンチ懐石から選ぶことができます。

今回いただいたのは、波音を聴きながらいただく和食の会席。
春の味覚、鳴門の桜鯛や鰆、初鰹を味わいました。

前菜の器は、パリパリの桜鯛の皮せんべいや腹骨焼などお酒が進む春の八寸5種盛り。


鳴門の味覚を満喫できる春海会席の前菜、八寸5種盛り 《写真:野添ちかこ》
刺身は山椒塩、柚子塩、醤をお好みで。

鍋は徳島県産の鰆を、玉ねぎを入れただし汁に通して、しゃぶしゃぶでいただきます。


徳島県産鰆のしゃぶしゃぶ 《写真:野添ちかこ》
新もずくは、食べごたえのある食感と太さです。今まで食べたことのあるもずくのイメージを覆す存在感でした。

お食事は桜鯛飯、留椀は魚のあらから出汁をとった御膳味噌仕立て。
鳴門の海の幸満載の夕食でした。

阿波踊りと“阿波の國”の体験

食後に向かったのは阿波踊りの会場。
毎日、20時40分から30分間、阿波踊りが披露されます。

阿波踊りが見学できます 《写真:野添ちかこ》
踊っているのは鳴門市阿波踊り振興協会の「鳴門浮々連」のみなさん。
優雅な女踊りに個性的な男踊り。楽しい雰囲気の舞台に魅了されます。

そして最後は会場に集まった100名ほどのお客様に、手の動き、足のステップを指導して、一緒に踊って、会場はどんどん熱気を帯びていきました。


手を上げて、みんなで阿波踊りを手習い 《写真:野添ちかこ》
「阿波の國」で行う体験ものは阿波藍染め(税別1500円)や大谷焼絵つけ(同800円〜)、当てもん駄菓子(同300円)、弓矢(同300円)、射的(同300円)、スマートボール(同300円)など。


「阿波の國」で射的 《写真:野添ちかこ》
なかには鳴門金時詰め放題(同500円)などという変わった体験も。
そのほか、曜日限定で鳴門金時大学芋作り(月・水・金の15〜16時)、きびだんご作り(16〜17時)、阿波うどん道場(火・木・土の11時〜)などホテル内でできる体験が目白押し。

翌朝、忘れちゃいけないのが、絶景の露天風呂。


波音を聴きながら入れる露天風呂 《写真提供:アオアヲ ナルト リゾート》
海が近いので、青い海を眺め、潮風を浴び、波音をBGMにしての温泉入浴が最高です!

アオアヲ ナルト リゾート

  • 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛16-45
  • 全208室
  • 1泊2食洋室1万8,150円〜、阿波藍ルーム2万6,650円(1室2名利用時一人、消費税・入湯税込)〜
  • IN 15時/OUT 10時
  • 日帰り入浴 不可(日帰りランチ&入浴プランは5,000円〈税・サ込〉〜)

写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)

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