■checkポイント■
≫≫≫ 背の高い人も大満足! 150cmの立ち湯
≫≫≫ 貸切風呂三昧で館内湯めぐりができる
≫≫≫ 肥後牛や馬刺しなど熊本の味覚を満喫
≫≫≫ 玄関前には天然の美顔器「顔湯」も!
オススメしたい方
【カップル、夫婦、おひとりさま】
湯船の奥へ進めば進むほど深くなっていって、一番深いところはなんと、150p!
立ったまま入る「立ち湯」は、全身にかかる水圧が大きくなるので、爽快感もひとしお。
よく見かける立ち湯は、万人が入れるように120〜125p程度の深さが多いのですが、ふもと旅館の立ち湯は背が高い人でも肩までどっぷりとお湯に浸かれて、広々としています。
身長170pある私でも一番深いところでは、顎までどっぷりと浸かる深さです。
鍵をかけて、貸し切りで最大30分、ゆっくりと入ることができます。
予約不要の貸切風呂
ふもと旅館には本館、別館ともに湯船がたくさんあります。
2本ある源泉は湯量豊富なので、全ての浴槽が源泉かけ流し。
さきほどの「立ち湯」も別館の貸切風呂の一つ。別館には全部で8つの貸切風呂があり、全て予約は不要、空いていれば鍵をかけて入ることができます。
色浴衣と柄物の羽織で、館内湯めぐりへと出かけましょう。
本館を出て、駐車場の横の階段を上がっていった先に、別館の貸切風呂があります。
石をくり抜いた風呂、ヒノキでできた風呂、竹林を望む露天風呂など個性豊か。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。無色透明でお肌に優しく、肌がすべすべになり、湯冷めしにくい泉質です。
館内で湯めぐりができるので、初めて宿泊する人は黒川温泉の湯めぐりに出かけなくても十分楽しめてしまいます。
熊本のうまかもん、大集合
この日の夕食は、レトロな雰囲気漂う古民家風の客室でいただきました。
自家製の刺身こんにゃく、馬肉のお刺身、肥後牛のサーロインの鍬焼き、そして辛子蓮根!
熊本のうまかもんが大集合です。
鍬焼きは、農作業の合間に鍬で鶏肉や野菜を焼いたのが始まりで、鍬の形をした鉄板の上に大きなお肉や野菜をのせて、豪快にいただきます。
水が美味しいといわれる熊本なだけに、何を食べても美味しいです。
太鼓橋を渡って本館の湯殿にも
本館の太鼓橋を渡っていった先には男女別の浴室とともに、女性専用の露天風呂「うえん湯」があって、森林浴をしながら湯浴みが楽しめます。
こちらは別館の温泉と泉質が異なり、最新の温泉分析書をみると、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉でした。しっとりと肌を潤してくれる美肌の湯です。
男性用露天風呂は夜に女性が入ることもできます。
ひとしきり、館内湯めぐりを楽しんだら、温泉街へと繰り出してみるのもいいでしょう。
ふもと旅館の玄関先には源泉の湯気で顔を潤す「顔湯」もあって、散策途中のカップルが顔湯を楽しんでいました。
田の原川は夕方になると、竹細工のランプが灯り、幻想的な雰囲気です。
どらどらバーガーやシュークリームなどスイーツを食べながらの散策も楽しいですよ。
ふもと旅館
- 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6697
- 全14室
- 1泊2食16,350円〜(一人宿泊の場合ルームチャージ2,000円)
- IN 15時/OUT 10時
- 日帰り入浴 可(500円、8時30分〜20時30分、黒川の入湯手形は3湯で1300円)
写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)