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鹿児島県・霧島神宮温泉郷

本場仕込みのフレンチと紅葉露天風呂 〜オーベルジュ異人館〜

「オーベルジュ」とは郊外や地方にある「宿泊もできるレストラン」のこと。発祥の地であるフランスやヨーロッパ各地ではわざわざ何時間も車を走らせて、その土地の食材を使った美食を目指して訪れる人が多いといいますが、日本では「オーベルジュ」という名前自体、あまり馴染みがないかもしれません。

今回訪れたのは、霧島温泉にある「オーベルジュ異人館」。
元はペンションとして営業してきた建物を譲り受け、2017年10月にオーベルジュとして再スタートを切りました。

オーナーシェフの金澤智玲(ともあき)さん(51歳)は27年間、ヨーロッパで腕を磨いてきた本格派の料理人。パティシエの奥様、フロアを担当する娘さんの親子3人がにこやかに出迎えてくれます。

「オーベルジュ異人館」の金澤さん親子 ≪写真:野添ちかこ≫
前職はポルトガル大使館で公邸料理人だったことからポルトガルワインは常時70本、そのほかヨーロッパ、南米、北米各国のワインも揃えています。

ヨーロッパの文化にも精通した金澤シェフが作り出すフレンチ ≪写真:野添ちかこ≫
「今は日本の食材がもてはやされているので、日本の食材を使いつつ、世界に共通する味、みんなにストライクの味を出していけたら……」と金澤シェフは語ります。

錦江湾で獲れた魚介類をはじめ、宮崎の都萬牛や西米良サーモンなど周辺からこだわりの食材を探し出し、カラスミや鰻、納豆といった日本らしい食材にステキなアレンジを加えて、奥深い味のフレンチが供されます。


夕食のアペリティフとして出てきたのは、ガラス瓶にコルクの栓で蓋をした可愛らしいボトル。まるで、アリスの不思議の国へと誘う不思議な小瓶みたいです。

出水市神酒造のノンアルコールの甘酒とフランスの白ワインジュースのアペリティフ ≪写真:野添ちかこ≫
アミューズの一皿目は、クスクスを一口テリーヌにし、4種の野菜と子羊をキャベツで包んだもの。

2皿目は鳥の巣のように見えるお皿の中に、フランス産のヤマウズラのエスカベッシュ(洋風南蛮漬け)。オーブンで3時間焼いた玉ねぎやラディッシュ、なめこ、牛蒡のフリットがアクセントになります。

フランス産ヤマウズラのエスカベッシュ 焼きタマネギとラディッシュ 揚げ牛蒡 ≪写真:野添ちかこ≫
そして、3品目は、落ち葉の中から宝物探し!
焼き芋と焼き栗が顔を出します。落ち葉に見えるのは、焙じ茶の葉と朴葉。もちろん食べても大丈夫です。

焙じ茶の葉と朴葉を落ち葉に見立てた焼き芋、焼き栗 ≪写真:野添ちかこ≫
4品目、金色のガラスの器にのっているのは、日本の三大珍味の一つ、カラスミ。
イタリアなどでもカラスミはよく使われている食材のようですが、西洋風のアレンジは私にとっては斬新でした。

フロマージュブランのムース ゆり根 からすみ 紅心大根 白味噌のソースと共に ≪写真:野添ちかこ≫
ころんとした黒くて丸いお皿に盛られた魚は、宮崎の西米良のサーモンとしょっつるに一晩漬け込んだぶどうかんぱち。添えられた黒いソースはなんと納豆だそうで、自家製出汁でのばしてフルーティでありながらピリリと辛味もある不思議な味でした。

西米良サーモン、ぶどうかんぱちのしょっつる熟成と蓮根の酢漬け 大徳寺納豆のソースと共に ≪写真:野添ちかこ≫
アミューズ最後の6皿目はフルーツがたくさん。ピエブルーというフランス産の茸やクルミのパウダーなどが味わいをさらに楽しくしてくれます。

月日貝と柿とキウイのマリネ ≪写真:野添ちかこ≫

メインはジビエ、スイーツは2品

アミューズが6品出てきた段階で、かなり満足なのですが、本番はこれから!

一皿一皿がもはや芸術作品。
感動と驚き、そして食欲が止まりません。

オードブルは鰻の揚げ焼き。たか海老(薩摩甘えび)と鰻のカラメルソースが濃厚な旨味で食材を引き立てます。

鰻の揚げ焼き 大根のピクルス たか海老 焼き茄子 ねぎフリット 自家製山椒オイルと海老と鰻のカラメルソース、ブールブランと共に ≪写真:野添ちかこ≫
メインの魚料理はキャビアののったシロチョウザメのグリエ。

お肉料理はフランス産のカモ、ハト、都城から届いた霧島山麓雉。ソースは貝や肝の旨みがきいた赤ワインのソースです。

ジビエ三点盛り トリュフ ジロール 貝のだし汁ソースと赤ワインの肝ソース ≪写真:野添ちかこ≫
魚と肉料理の間にはお口直しで甘いシャーベットも出てくるし、肉料理はもう一皿、海藻を混ぜた餌で育てられた都萬牛のローストでした。

本格派のフレンチには、デザートも2品出てきます。

「もうお腹いっぱいだから食べられない」と思っていたはずなのに、デザートは別腹。ペロリと平らげてしまったのはどういうことでしょう。

林檎のタルト、黒糖ソース、ナッツのキャラメリゼ添え ≪写真:野添ちかこ≫
写真は林檎のタルト、デザート2品目は利平栗のモンブラン。
どちらも盛り付けが美しく、アーモンドが散りばめられてあったり、モーツアルトを聴いて育てられたトマトのジャムが使われていたり、最後まで夢見心地のお食事でした。

レベルの高いフレンチなのに、1泊2食付きの宿泊料金(1室2名利用)が一人1万5000円(税込、入湯税別)だなんて、かなり破格な料金設定ではないでしょうか。

紅葉を眺めて温泉に浸る

本格フレンチを味わえるというだけで十分ですが、実は温泉もすごいんです。
内湯が2つ、露天風呂が3つの計5つの貸切風呂に、Ph5.5、肌に柔らかな単純硫黄泉がかけ流しで注がれています。

今年は少し紅葉が早かったようで、11月初旬、「もみじ湯」と名付けられたお風呂から見事に色づいた紅葉が眺められました。

全て貸切で無料で入れます。写真は「もみじ湯」 ≪写真:野添ちかこ≫
英国調の客室はベッドルーム。
本館10室(うちトイレ付きは2室)とコテージが2棟。
ソファのある居間との2間続きの客室が多いですが、『不思議の国のアリス』をイメージしたこんな客室もあります。

客室「アリスの部屋」 ≪写真:野添ちかこ≫
美味しいフレンチを堪能し、かけながしの硫黄泉に浸かれる最高の温泉のあるオーベルジュです。

オーベルジュ異人館

  • 鹿児島県霧島市霧島田口2594-50
  • 全12室
  • IN 15時30分(祝日、日曜は16時)/OUT 10時
  • 1泊2食 15,150円(1室2名利用時、消費税・入湯税込)〜
  • 日帰り入浴 不可

写真と文・野添ちかこ(温泉と宿のライター/旅行作家)

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