大地の恵みのアンチエイジング湯 〜蘇山郷〜
世界有数の巨大カルデラと雄大な外輪山をもつ阿蘇山の麓にある、阿蘇内牧温泉。
緑がかったにごり湯は、火山起源の温泉ならではのパワフルなお湯で、数分浸ればあっという間に体がぽかぽかとしてきて、一日の疲れが吹き飛びます。
泉質は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム−硫酸塩泉。
肌のハリや弾力を回復するといわれるアンチエイジングの温泉はとくに女性に人気です。
貸し切り風呂は2カ所あり、写真は酒樽をつかった「たる湯」。開き戸のある半露天風呂タイプで、十分な広さがあって和めます。
この宿の源泉湧出量は、毎分320リットル。
湯量が豊富なこともあって、貸し切り風呂も大浴場も客室付き露天風呂もすべて源泉かけ流し。さらに毎日換水・清掃をしているため、お湯の質にこだわる人はきっと満足できることでしょう。
モーツァルトを聴いて育った阿蘇の野菜
お料理は熊本・阿蘇の味覚がたっぷり味わえます。
お造りは魚ではあく、熊本ならではの桜肉(馬肉)の炙り。焼き物は山女魚。さらに肥後茄子の揚げ出しに、あか牛と味彩牛の2種類を溶岩焼きで食べ比べ。変り鉢で出てきた「野菜盛り」は、なんとモーツァルトを聴いて育った阿蘇の新鮮野菜でした!
これまで、モーツァルトを聴かせて造った日本酒や、ビールは飲んだことがありますが、野菜は初めて!!!
土づくりにこだわり、阿蘇山の弱アルカリ水を使っているというだけで十分なのに、さらにモーツァルトを聴かせるとは、農家さんの並々ならぬ心意気を感じます。
水っぽい野菜とは違って、確かに野菜本来の旨みを感じました。
熊本ならではのブランド牛のあか牛と味彩牛の食べ比べもこの地ならではのぜいたくでしょう。盛り付けも美しく、女性が喜びそうなコース料理でした。
食後は焼酎バーへGo!
夕食後のお愉しみもいろいろ。
阿蘇内牧温泉は街中の温泉地なので、周辺にあるスナックや居酒屋に繰り出すのもよし、館内の焼酎バーで寛ぐもよし、温泉に入り直すもよし。
「ラウンジバー灯火」(21〜23時営業)は、球磨焼酎や鹿児島・宮崎の芋焼酎、大分の麦焼酎、希少なプレミアム焼酎など九州の選りすぐりの焼酎のほか
ワイン、スパークリングワインも用意されていますので、お酒好きな人はぜひ。
1杯500円〜です。
与謝野鉄幹・晶子夫妻も訪れた歴史ある宿ながら、リニューアルが施され、館内は洗練された空間で過ごしやすいです。
一人宿泊はプラス1080円〜の良心的な料金設定(一部、宿泊できない客室もあり)ですので、女性の一人旅にもよさそうですね。
阿蘇という土地柄なのか、玄関の脇にサイクリストのための自転車ラックが設置されていたのも印象的でした。
蘇山郷
- 熊本県阿蘇市内牧145
- 全20室
- IN 15時/OUT 11時
- 1泊2食14,190円(消費税・入湯税込)〜
- 日帰り入浴 可(500円、13〜15時)