ひとり旅にもおすすめの公共の宿 〜休暇村乳頭温泉郷〜
休暇村といえばファミリー向けプランが充実しているイメージがありますが、実はひとり旅にも優しい宿だとご存知でしょうか?
湯治宿の場合、ひとり旅対応の客室は4・5〜6畳の狭い部屋が定番ですが、休暇村なら8畳や10畳の広々とした空間でゆったりとくつろげます。
しかも2名利用時と比べても割増料金は+1,000円とお得です。
ブナ林の中の露天風呂
源泉は2本あって、大浴場の手前には緑がかった「乳頭の湯」=ぬるめの湯(ナトリウム−炭酸水素塩泉)、奥には「田沢湖高原の湯」=あつめの湯(単純硫黄泉)があります。
さらに露天風呂は白濁のにごり湯。単純硫黄泉が注がれています。
目隠しの囲いはあるものの、ブナの緑色に囲まれて気持ちのいい湯浴みが楽しめます。
この日は満室だったので夕食前は混雑していましたが、23時にクローズする1時間前には誰もおらず、静かな入浴時間を過ごすことができました。
休暇村を選べば、ホテルのようなロビーで寛げますし、選べる浴衣や浴用バッグ、アメニティ類も充実しています。
湯治宿のような風情こそありませんが、何より、かび臭さやホコリ臭さで不快な思いをすることがなく、快適に過ごせるのがいいですね。
そして、夕食だって、美味しい
今回はもっとも価格を抑えたバイキングプランを選択しました。
料理の数こそ多くはありませんが、岩魚の刺身、山の芋鍋(きりたんぽ入り)、いぶりがっこ、稲庭うどん、山菜の天ぷらなど秋田ならではの食材が並んでいて、十分に地場のものを楽しめました。
ひとり宿泊でバイキング会場は寂しいんじゃないか……?と思われるかもしれませんが、
ひとり客の姿が結構見受けられますので、全く平気です。
朝のお散歩に出かけましょう
「ほら、ブナの茎にはこぶみたいな節があるでしょう。これはだいたい生まれて4年くらいのブナだね」
翌朝、「朝のお散歩会」ガイド、難波さんの解説を聞きながらブナの小道を歩きました。
この日歩いたコースは、残雪がほとんど消えて歩きやすくなった山道。
ブナの純林を歩きながらフキノトウや可憐な薄紫色の花をつけるキクザキイチゲなど、野の花を観察しながらプチ散歩を楽しみました。
参加していたのは、私以外はご年配のご夫婦が3組でした。
休暇村乳頭温泉郷では「朝のお散歩会」を毎朝7時30分〜、無料で実施していますのでぜひ参加してみましょう。
また、夜空の観察会や有料の各種体験プランなどもありますよ。
朝の散歩後の朝食では、バイキング会場にハンドドリップのコーヒーがありました。
新緑の緑とコーヒーが素晴らしい一日をスタートさせてくれますよ。
休暇村乳頭温泉郷
- 秋田県仙北市田沢湖駒ケ岳2-1
- 全38室(うち洋室13室)
- IN 15時/OUT 10時
- 1泊2食11,200円〜(一人宿泊の場合+1,000円、1室3名利用は一人500円引き)
- 日帰り入浴 可(600円、11〜17時)