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群馬県・老神温泉

河岸段丘の地に湧く温泉! 〜仙郷〜

平らな台地と急な崖が特徴的な、階段のような地形をもつ"河岸段丘"のまち、群馬県・沼田市。 安土桃山時代には真田信繁(幸村)の兄・信幸(信之)が沼田城の城主となり、五層の天守閣を建造。巨大な段差の上にまちを築き "天空の城下町"ともいわれています。

片品川の両岸に広がる「沼田段丘」。右奥の白く雪を被っている山は浅間山。冬は白い雪で段丘面が強調されて、地形がわかりやすい。2016年にはTV番組『ブラタモリ』にも取り上げられました。(写真:野添ちかこ)
沼田の「河岸段丘」は、10万年前に湖だった場所が、長い年月の間に川の侵食と土砂の堆積を繰り返してうまれた階段状の地形で、7段にも重なってできています。 美しく整った地形から"日本一有名な河岸段丘"とも称され、教科書にも載っています。

そこからさらに片品川を上っていったところに湧いているのが老神温泉。
実は、沼田段丘ほどには分かりづらいことからあまり話題にはなっていませんが、老神エリアも片品川両岸に河岸段丘が形成されているそうです。

それだけ川の侵食の激しい土地なのでしょう。もともと、老神温泉は川沿いに湯が湧いており、宿も川沿いにあったそうですが、何度も水害に見舞われたため、現在は崖の上に上がってきたそうです。

墨絵のように美しい老神渓谷の風景。写真は温泉街に3本架かった橋の一つ、内楽橋からの眺め。写真下に見えるコンクリートは、川沿いに湯船があった名残り(写真:野添ちかこ)

温泉の守り神はヘビ

神代のむかし、赤城山の神(ヘビ)が日光男体山の神(ムカデ)と領地争いをし、弓で射られて傷を負った赤城山の神(ヘビ)が地面に矢を突き刺すと温泉が湧きだしました。 その湯に傷を浸けるとたちまち治り男体山の神(ムカデ)を追い返すことができたことから「追う神」=「老神」という地名になったという伝説が残っています。

この温泉地の開祖、守り神はヘビということで、毎年、5月第2週の金・土曜日には開湯伝説のヘビにちなむイベント「大蛇まつり」も行われています。 大蛇を神輿に見立てて、みんなで担いで温泉街を練り歩くお祭りで、担ぎ手にはどぶろくがふるまわれます。

毎年5月に行われる大蛇まつり。2018年で54回目の開催となる定番イベント(写真提供:沼田市経済部観光交流課)
毎年担がれる神輿は26mの「子供みこし」と30mの「若衆みこし」で、当日参加もできます。そして、12年に1回、巳年にだけ登場する大蛇みこしもあります。

それは、108・22mの大蛇みこし。
世界一長い蛇をつくろうと、1年8カ月をかけて手づくりしたもので、担ぎ手は約300人! まさに、温泉街挙げての総力イベントなのです。

この大蛇は、「前々回の巳年のときにつくった」(金子充・老神温泉観光協会長)そうで、当時日本一だった新潟・関川村の82・8mを超え、2度目のギネス挑戦でギネス・ブックにも登録されましたが、2014年11月には大分県の「夢錦ヘビ」(全長151・33m)に大きさでは抜かれてしまいました。

巳年の年のときに担がれる大蛇みこし。普段は建物の中に保管されていて、観光客は見学ができます(写真:野添ちかこ)
祭りに使われていないときは、コの字型の建物の中に収納されていて、見学することができます。 いまの時期は、5000体の人形が圧巻の「老神温泉びっくりひな飾り」(2月17日〜4月1日、3月9〜11日休館)にあわせて、ヘビの保管スペースも雛飾りで華やかに。 露天風呂で混浴するお内裏様とお雛様やスノーボードをする従者たち、ババ抜き、五人囃子の激流下り、パラグライダーをする左大臣など、こんな雛飾りは初めてかも?! ほんわか気分になれます。

こんな展示ならいつまでも見ていたい? オモシロバージョンの雛まつりの展示も(写真:野添ちかこ)

露付き客室のひとり旅が増加中

さて今宵の宿は、仙郷。
老神温泉にある14軒の旅館のなかでは、最も落ち着いた造りの和の宿で、朝日旅行の「日本の宿を守る会」の加盟店でもあります。

落ち着いた佇まいの仙郷の玄関(写真:野添ちかこ)
老神温泉といえば、バブルの時代までは歓楽温泉地として名を馳せていて、当時は芸者の置屋が7〜8軒、80名ほどの芸者さんがいたそうで、 歓楽温泉地の代名詞でもあるストリップ劇場は3軒あったそうですが、いまはその面影はほとんどありません。

仙郷の前身は「ホテルニュー老神」という団体客中心の宿。
「これからは個人客中心になる」と感じていたオーナーが、新たな場所に移転・新築してオープンしたのが1998(平成10)年のこと。

1階部分にある3室は、木立に囲まれたプライベートフロアで、客室内には、樽、信楽焼、石といった、形も素材もバラバラの露天風呂が設えられてあって、24時間源泉かけ流しで入れます。

それぞれの客室は間取りも異なります。客室露天風呂はすべてかけ流し(写真:野添ちかこ)
料理は農家の知り合いを作って、地元の素材を直接仕入れにいったり、当時としては新しい取り組み。 2月は春桜の花びらを模した装飾や春野菜の天ぷら、ちらし寿司で、春が待ち遠しくなるようなメニュー構成でした。

春をイメージした会席料理(写真:野添ちかこ)
着替えに使える浴衣二枚や夜食のおにぎり、客室に用意された裁縫箱など、和の宿らしい準備も心地よいですね。

老神温泉の旅館3軒が運行する「蛇王号」というバスは、沼田駅(45分)、上毛高原駅(1時間)を結んでいます。 東京駅から上毛高原駅は新幹線で約1時間。あっという間に到着するので、新幹線+バスなら女性ひとり旅でも安心。最近は、ネット検索で調べて、ひとり旅を予約する人も増えているようですよ。

≪おまけ≫
老神温泉朝市
4月20日〜11月20日のグリーンシーズンには毎朝6時〜7時30分、地元の農家さんが持ち寄った新鮮野菜や果物、山菜などを販売する朝市も開催。

朝市の風景(写真:沼田市 経済部 観光交流課提供)
ぎゃらりー加根古(加根古工房)
「仙郷」の数軒隣にある工房で、ヤマブドウや胡桃、桜、イタヤカエデやウリ肌カエデの樹皮やアケビのつるで作った 手提げかごバッグやランプシェード、草履、とんぼ玉のアクセサリーなど見るだけでも目の肥やしになりそうな一点もののセンスある作品が並んでいます。

センスのいい商品が並んでいます(写真:野添ちかこ)

仙郷

  • 群馬県沼田市利根町大楊2-1
  • 1室2名利用一人25,000円(消費税・入湯税別)〜、(一人宿泊可能)
  • 全20室
  • IN 14時/OUT 11時
  • 日帰り入浴 可(1000円、14〜18時)

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